日本のデザイン|伝統色と文様をつかって和風名刺を作ろう
日本のデザインには、物語があります。日本古来の伝統色と文様は、その「いろ」や「かたち」にいたるまでのストーリーがあるのです。おおげさにいえば、日本の美意識を凝縮した芸術表現といえるかもしれません。
この記事では、2031年に創業100年を迎える東京新富町の紙製品メーカー・山櫻が、日本の伝統色と文様を中心に、日本のデザインの魅力を探ります。さらに、その魅力的なデザインを手元で楽しむことができる和風名刺についても紹介します。
日本のデザイン|伝統色の物語
日本人独自の色彩感覚に基づいて生まれた日本の伝統色は、一説には、1000種類以上あると言われています。
ここから、日本の伝統色の魅力について解説していきましょう。
植物由来の色が多い
色彩に関する国際比較研究が専門の齋藤 美穂早稲田大学教授によると、色の誕生には、国によって違いがあるそうです。
たとえば、西洋では動物性の原料から色を生み出すことが多く、中国では鉱物資源に由来する色が多いそうです。
それに対して、日本は、「藍」、「紅」、「紫紺(紫)」など、植物を原料とした色をたくさんつくりだしてきました。
ネーミングに込められた物語
身近な動植物にちなんだ日本の色は、四季折々の自然と対話しながら生まれきた色です。その名前には、「露草色(つゆくさいろ)」「浅葱色(あさぎいろ)」「鴇色(ときいろ)」など風情のある名前がついています。
たとえば「露草色」とは、早朝に花開く露草の花に似た明るい青色のこと。伝統色の物語とは、こうしたネーミングに凝縮されているのです。
『配色アイデア手帖』著者の桜井 輝子氏によると、日本の色は、「季節の移り変わりによって配色を変えたり、繊細な色を使い分けたりする特別な色彩感覚」と、世界で認知されているようです。
日本のデザイン|伝統文様の物語
日本の伝統文様は、日本の歴史と文化を反映した独特のデザインパターンです。
ここからは、伝統文様の魅力についてご紹介しましょう。
図案に込められているのは「幸運」
伝統文様も、伝統色と同様に動植物や自然からのインスピレーションをもとに図案化されているものがほとんどです。
着物や帯、手ぬぐいなどにあしらわれてきた文様には、ひとつひとつに特別な名前があり、「幸運を招く」、「縁起が良い」といった意味がこめられています。
日本の伝統文様と文様に込められた物語のいくつかを紹介します。
こうした文様は、決して過去の遺物ではありません。
近年のラグビー日本代表のジャージに、吉祥文様(きっしょうもんよう)や有職文様(ゆうそくもんよう)がデザインされていることが話題になりました。縁起の良い伝統文様をユニフォームに取り入れることで、スポーツという勝ち負けの世界で、げんを担いでいるのでしょう。
こうした事例からも、伝統色や伝統文様が現代にも息づいていることがわかります。
日本のデザイン化を身近に感じる和風名刺とは?
日本のデザインを身近に感じるには、日用品のなかに日本のデザインアイテムを取り入れるという方法があります。日常的でありながら日本のデザインを表現できるアイテムに、名刺があります。
ここからは、日本に古くから伝わる文様や色を使った名刺についてご紹介します。
文様名刺
山櫻が提供する文様名刺は、日本の伝統色と伝統的な花の文様を組み合わせた名刺です。色と文様、その100通りの組み合わせから、自分だけのデザインを作成できます。
この名刺は、山櫻と東洋美術印刷のデザインブランド「文様百趣」とのコラボレーションによって誕生しました。
「文様百趣」は、2000点以上の日本と世界の伝統文様をデジタルデータ化して、用途に応じてデザインに活用できるサービス。色や文様に込められた思いを、未来へ継承していく商品づくりを行っています。
文様名刺では、パーソナルカラー(自分に似合う色)を「春」「夏」「秋」「冬」の4タイプに分け、それぞれのひとに似合う伝統色が取り入れられています。
特設サイトでは、簡単に自分のパーソナルカラーに合った名刺を作成することができます。
特設サイトは、こちらから。
「日本のデザイン|伝統色と文様をつかって和風名刺を作ろう」まとめ
SOREALでは、文様名刺をご提供しています。詳しくは、こちら。