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相談されることが多いですか?

あなたは相談されることが多いですか?

不思議なことに、相談をする人は少ないのに
「相談されることが多い」と言う人が多いのです。
これは、本当に不思議だと常々思っていることです。

そして、相談されることはそれほど嫌いじゃないですよね?

もちろん私もそう言うタイプで、相談されることが多い。というか。
それが仕事で、それを生業として生きています。


相談に乗ることが多くて、相談に乗ることが好きと言う人が、
私が教えている「カウンセリングコーチング」と言うセッション講座を受講されるわけです。
中には「相談に乗ることが多いけど、実は苦手」と言う人もいらっしゃいます。
しかし受講生の8割が「得意」「好き」なので、この特技を活かしたいと言う理由で受講されます。

ところが、「他人の相談に乗る」と言うこれまで何も気にせずにできていたことが、受講してみて、相談に乗ることの「目的」や「意味」を知ると急に難しく感じられるようになるようです。

相談に乗る、話を聞く仕事とは

相談に乗ると言うことは、まず相手の相手の話を聞くことからはじまります。
ひとつは傾聴、もうひとつは質問。
相手の話を最後まで聴く。そして相手の話したいことを聞く。

そんなことは、わかっていても、

その練習の中で「アドバイスをしない」と言うことを決めて相談に乗ると、急に苦しくなるようです。

人は「教えたくなる」ものなのです。
知っていること、わかっていることがあると教えたくなる。
自分が似たような経験をしていたりすると尚のこと、そこに困っているなら良い方法を教えてあげる。と言う気持ちから、アドバイスを口にしています。

これは、日常会話では許されることだと思いますが、カウンセリングやコーチングなどでは、求められないアドバイスは不要です。
クライアントが話すことが「相談」なのです。

なんのために相談をするのか?

アドバイスを聞かず、自分の話だけをして何が得られるのか?相談をする目的は、明確な答えが必要だからなのではないのか?
例えば、法律や医療のような、すでに世の中に正解があって、その正解以外の方法が間違いであるものは明確な答えが必要です。

しかし、私たちが受ける相談は、どちらかと言うと答えがないから迷っている。と言う類のもの。

相談者も藤原綾子がその答えを持っているとは思っていない。
それでも相談をするのはなぜか?

自分の答えを知りたいからです。

藤原の答えを知りたいのではなく、自分の答えを知りたいのです。
だから自分の中にある答えの種のようなものを、全部出したい。全方位的に出してみたい。場合によっては、捨てるものも見つけたい。

その作業の中で藤原の経験や考えなど全く不要で、とにかく自分の中を見たいのです。
出し尽くしたその後、「藤原さんはどう思いますか?」と言う質問があれば、自分の意見や考えを口にすることはありますが、基本的に私の中にあるものは空っぽです。

時々カウンセリングコーチングの講座受講者さんが
自分の知らないことは相談に乗れないから、もっと色々体験した方が良いか?」と質問されることがありますが、
上のような理由で、私たちの体験や経験、知識や意見はほとんど必要ありません。

逆に、下手に知っていることは、余計な口出しをしたくなるものなので、知らないことの方が相談に乗りやすいとすら思います。
そう言う理由なのか、私のクライアントは「アーティスト(画家、作家、歌手、演奏者など)」が多く、私は全く知らない世界の話なので毎回刺激をいただいています。

カウンセリングトラウマ

私のカウンセリングやコーチングのお客様の中に、多くはないけど割といらっしゃるのが
「カウンセリングで嫌な思いをしたので、抵抗がありました」と言う人たち。
いわゆるカウンセリングトラウマ。

わかる気がするんです。
私がカウンセリングコーチングを指導していて感じるのは、世の中の「正常」や「常識的な状態」に誘導しようとする人たちです。
話を聞きながら、相手の社会不適応行動や思考を修正して、社会に適応させようと誘導しているような質問の仕方をしたり、社会の常識から外れた答えをすると明らかに狼狽する様子を見せてしまう。

これは私の経験ですが、あるコーチに相談を依頼した時、私の「非常識」な考え方を彼の「常識」に誘導するように話が進み、自分の言いたいことが十分に話せなかったし、最終的なゴールも自分の求めるものではなかった。
ただただ窮屈な思いをしただけの時間でした。
このような経験を1度でもすると、「誰に相談しても同じで、結局自分で考えるしかないんだな」と相談することを避けてしまいます。

そんな悲しい経験をする人がいなくなるように、私は講座の中では、
「聴くこと」と「聞くこと」に徹することを教えています。
つまり、カウンセラーやコーチ、あるいはセラピストが自分の意見や経験を話すことはお伝えしていません。

カウンセラーやセラピストに必要なことは「経験」?

ただし、これをするために必要なことはやはり「経験」なんです。
え?経験を話してはいけない、と書いていませんでしたか?って思いますよね。

つい言いたくなる。だけど言わない方が良い。と、と言うことも人生経験が長くなるとよくわかることなのです。
つまずいたり転んだり迷っているその様子を、なんとかしてあげるよりも、何に悩んでいるのかを明確にした方が、結果として得るものが多い。と言うことを私自身が経験したからです。
おそらくそれは、私だけでなく、皆さんがそう思うことではないでしょうか?

転んだ経験のある人ほど、人の話をよく聴けると、私は感じています。

自分の人生は大したことない。失敗だらけだ。と思う人は
ぜひカウンセラーやセラピストになって他人の話を聴いてあげる人になってください。

現在は募集していませんが、こちらの講座ではカウンセリングとコーチングを使った相談セッションを教えています。

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精油の翻訳家 藤原綾子
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