第217話:努力は報われるか?
空が青い ミャンマーで人が死んでいる
今日はいい天気でした。
昨日、今日はインターハイの県予選でした。
勝ち切れませんでしたが、生徒はいい試合をしました。
涙と笑顔と・・。
毎年、3年生が引退を迎えるこの試合、
勝たせてあげられない自分の無力を感じます。
ひたむきに努力することが大事
と言いながら、
努力が決して報われるものでもない
ということも伝えなければならない・・。
でも、
それでもやはり、ひたむきに努力することが大事だ
とも伝えなければならない。
この理不尽極まりない理屈をわかってもらうために
僕は毎日、どんなことがあってもテニスコートに立つようにしています。
一緒に時を刻み、一緒に悩んだり笑ったりする・・。
いまのところ、僕にできることはそれしかありません。
一般の方にはあまり関係のない話に過ぎないと思いますが、
受験についても同じことを感じます。
もうここ8年連続、3年生の担当をして、
1月から3月の国公立の二次試験が終わるでの期間、
個別指導は、毎日が戦争のようです。
お互い、必死で頑張っても、でも、
思うような結果につなげてあげられない生徒もたくさんいます。
ああ、力不足だなあ・・と思います。
おのれの無力さを申し訳なく思いながら、
努力が必ずしも報われるわけではない
と伝えなければならない。
でも、
それでもひたむきに努力することが大切だ
と伝えたい。
その矛盾を理解してもらうには
一緒に悩みながら時を共有するしかありません。
それでも、生徒が感謝を言ってくれる・・と、
ちょっと切なかったりします。
僕などより、はるかに優秀な生徒たちです。
今日、青空と涙と笑顔を見ながら、
なんだろう、
まったく唐突ではありますが、
ああ、この子らに
ミャンマーで(だけではないが)人が死んでいる
ことも伝えなければならない。
そんなことをふと思ってみたりしたのでした。
■土竜のひとりごと:第217話