学校は何をするところ?
先日、夫と話をしていて思い出したことがある。
「学校はダメだ。は本当のところどうなの?」
私はフリースクールもありだと思うし、それが子供にとって過ごしやすい教育環境を選択するのもありだと思う。
が、しかし。
学校で学んだことは将来役に立たない。は嘘だとも思う。
学校がダメ=フリースクール万歳 ではないよな。と。
私は村上春樹が結構好きなのだけど、昔読んだ本にこんなことが書いてあった。
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ねえワタナベ君、英語の仮定法現在と仮定法過去の違いをきちんと説明できる?」と突然僕に質問した。
「できると思うよ」と僕は言った。
「ちょっと訊きたいんだけれど、そういうのが日常生活の中で何かの役に立ってる?」
「日常生活の中で何かの役に立つということはあまりないね」と僕は言った。
「でも具体的に何かの役に立つというよりは、そういうのは物事をより系統的に捉えるための訓練になるんだと僕は思ってるけれど」
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学校で学ぶ勉強っていうのは、要は考え方の基礎、パズルのはめ方を習っているのだと思う。
公式が生きる上で役に立つわけじゃなく、こういう時はこういうものを使う。みたいな。
公立は詰め込み式だ集団行動がどうのとか色々問題視されてはいるけど、やっぱり公立学校の基礎力ってすごいよな。と。
あと地域の中心でもあるから、交流があることで自分の生まれ育った土地に興味を持つ環境も作れる。
斉昭公の弘道館と、吉田松陰の松下塾の違い。と比較してもいいかもしれない。どちらも大事なこと。
それぞれ役割が違う、だからいいのだ。
塾の必要性は受験ありきだからまた別の話なのだろうけど。
「えーっとー、これは1、2、3。だから3!3はこれ!」「ピンポーン♪」
小学校一年生の三男が、タブレットで遊びながら数字を使っているのをみて復習と応用ってこういうことだよなぁ。と思った今日この頃。
「芸に学ぶ」
教養の中に遊ぶのが全ての学びに繋がるのだ。