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恩返しじゃなく恩送り
土日はだいたい保護猫をお届けに車を走らせていることが多い。
愛猫を病気でなくしたり、一人暮らしのタイミングで猫ちゃんを迎えようという方だったり、里親さんとの出会いは様々である。
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昨年は35匹、譲渡となった。
その後の生活はinstaなどでも紹介しているが、家族になるということは覚悟を伴う。
子どもを授かる時はいわゆるトツキトオカ、10ヶ月近くの時間を使って母体とともに命を育む。でも保護猫は野良時代を生き抜いて様々な経験をしている状態で家族になる。
本拠地シェアハウスをやってると、ファミリーとなる住人との生活もこれに近いものを感じる。
言いづらいこと、様々な事情を抱えて、生活の一部を共有する。
そうして少しずつ共有部分が増えていくと、シェアハウスを離れても「元気ですか?」とか「美味しいもの送ったので食べてください^^」とまるで実家のように接してくれる。
双方だけじゃなく、家族、地域に広がる繋がり。
いつも、「恩返し」はいらないから「恩送り」で困ってる人がいたらその人を助けてくださいと伝えている。
本拠地というコミュニティは恩送りで成り立つシステムだ。
もともと地域コミュニティとはそういうものなのかもしれないが、産業革命が起きて横のつながりはだいぶ薄れてしまった。
村コミュニティ、再構築するのは難しいかもしれないが、まず家庭という小さな単位から広げていけたらと思っている。
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