猫と福祉

社協と動物愛護と連携できたらいいのにと思う。

手に負えなくなる前に把握できたら指導センターへ連れて行かれる犬猫も減るだろうに・・・


寂しさや愛着から動物を抱えるケースが多く、人の相談のりながら猫の住まいも探すのは大変である。

社協・障害あるいは高齢・猫 がセットになってることが多い。


そういうときは、普段から里親探ししてるから経験値が活かせてよいのだけど、室内繁殖しちゃってると軽く5匹は超えるので(室外でもだけど)猫がさばききれない。

空き家・猫 の場合は相談者が保護主になってくれて里親に繋ぐまで待機してくれることもあるので正直助かるけれども。


ちなみに男性で最近多いのは、持家の任意売却・離婚・無職のセット。

ローンが払いきれなくて任意売却になり、精神疾患なども重なってると仕事もできずに行き場を失う。任意売却でも相殺しきれなくて負債を抱えると更に厄介。

完全に無職だったら生活保護で助かる場合もあるけど、10万以上頑張って日雇いなどで稼いでいる場合は「法テラスでは市役所に行ってくださいと言われ、市役所では使える制度がありませんと言われた。社協でも難しいと言われた」と行き場を失ってしまったケースも多くある。

車があれば車中泊でやりすごせるが、それもない場合はネカフェでシャワーのみ使い、後は路上を行き来して毎日生きている。


マズローの5大欲求はピラミット型では、自己実現までステップ式に上がっていくけど、一番下の「衣食住」の土台がなければ崩れてしまう構造になっている。

それを立て直せばてっぺんまで行けるのか?というと、実は衣食住が不安定でも人とのつながりがあれば能動的になれるのが人間なのだ。


実際、ハウスレスやホームレスで希望を失っている人が、人と関わり一緒になにか作業をしたりしているうちに自己実現に向かって歩きだしたりする。
家がない、職がない、生活が成り立っていないという状況は変わらないのに、本人の活力がみなぎってきて一気に状況が好転することもある。

だから、ピラミット型じゃなくて最近ではジグソーモデルが注目されてきている。

積み上げるんじゃなくて、ピースをはめる。

縦軸じゃなく横串の関係。


そう考えて動いていくと、結果的に包括的な繋がり、つまりコミュニティの大事さにたどり着く。

猫も人も、みんなで協力しあってみんなで伸びていけばいいと思う。

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soratobunezumi@塩畑翔
茨城県水戸市にて2007年から個人事業に従事、2015年に独立。2021年にsoratobunezumi合同会社で法人化 4人の子育てをしながら泥臭く歩いてきたから分かることを発信/ 肩書なくつながるコミュニティスペース「本拠地」と「本拠地ギルド」の生みの親