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wannabe

新年には、その一年の抱負を決めるのが定番らしい。

私の場合、毎年それなりに頭を悩ませて考えるものの、納得できるフレーズが思いつかず、三が日を終える頃に焦って適当に決めるものの、七草粥を食べる頃にはすっかり忘れている。

今年2021年は、ここ数年間の反省を踏まえ、年明け早々に「年始に立てた目標を年末まで覚えていること」という抱負を立てた。これなら大晦日まで抱負を覚えていられる。完璧。さて、今日は1月4日だが、目標はまだ決まっていない。ある意味予想通りな一方で、今のところ抱負はしっかりと覚えているのでなにも問題はない。

今日は、「天気の子」を観た。昨日の地上波放映を録画していたもの。超話題作だったような気がするが、映画館で上映されていた当時には観ていない。

この作品に限らず、元々人から誘われない限りは映画館に行かない性質なので、当時、周りに誘ってくる友達がいなかったのだろう。「天気の子を観たい友達」がいなかっただけで、友達がいなかったわけではない。多分。

一方で、観る前からあらすじは知っていた。自分たちの生きる世界と、天気を晴れにする能力を持つ女の子を天秤にかけ、後者を選ぶストーリー。意図しなくてもSNSで観に行った人の感想が目に入ってきたし、プロモーションで全面ジャックされていたJR新宿駅で乗り換える度に、RADWIMPSの音楽と共に世界観を刷り込まれていた。

だからなのか、今日初めて観た作品はずなのに新たな感動がほとんどない。作品を咀嚼するのに笑ってしまうぐらい時間がかかってしまうタイプなので、様々な噂を聞く新海誠作品ということもあり覚悟を持って観始めたのだが、あまりにも思うところが何もなくて拍子抜けしている。

観ている途中も、「新海誠の性癖が詰まった噂のラブホ入浴シーン」「レインボーブリッジの橋桁の浸水高さから首都圏の浸水域が推定できるってこのカット由来なのか」など、SNSで見かけた様々なネタが頭をよぎって全く集中できない。観終わった後に家族に感想を聞かれても「特にない」としか答えられなかった。

(池袋の清掃工場のえんとつや田端駅周辺など、個人的に思い入れのある場所がリアルに描かれていたのは嬉しかった。)

一方で、作品の枠を外れたところで強く思ったのは「映画館上映当初に、前情報が少ない状態で観ていればよかった」ということ。

なにも知らない状態で「天気の子」を見たからといって感動していたとは限らなくても、見ている途中の胸の高鳴りぐらいは味わえたんじゃないかと思う。今更初めて観ている自分が悪いのだが、悔しい。

一度他人のフィルターを通して作品を理解したつもりになってしまうと、改めて自分の目で見たとしてもそのフィルターを外すことは簡単ではないし、フィルターを付いていること自体に無自覚でいることも多分ある。無自覚だから、自分では分かっていないのが一番怖い。

フィルターを強制的に装着されてしまう前に、自分の目で確かめることを心掛けたいと思うなど。

そういえば、2021年の目標を定めていなかったので、ちょうどよいですね。

2021年の目標「気になったこと・勧められたことがあったらすぐに行動に移す」

たとえコロナ禍で外出は制限されていたとしても、広い意味でフットワーク軽めな一年とすることを目標に。伝聞で知った気にならないことを心掛ける一年に。頭で考えるだけじゃなくて実際に動くことを意識する一年にしたいです。そして、この目標を年末まで覚えていられる一年に……(抱負)

(後付けだけど、ある種の多田李衣菜リスペクトも混ざってたり)

一年の抱負の話から始まり、天気の子の話になったかと思えばまた戻ってくる、新年一発目から相変わらず訳の分からない記事になってしまいました。

改めて。明けましておめでとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。2021年も素敵な一年になりますように。

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ちゃんぱ
最後まで読んでいただきありがとうございます。コメント等頂けると嬉しいです。