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【詩】祖母の家

空が近くて、太陽が届きそうな朝
子供たちは見慣れぬ外に興味津々

食事をすることを忘れて走り回っている
水が流れている
蟹がいる
虫がいる
鳥の鳴き声が近くに感じる

どれも目を輝かさずにはいられないものばかり
触らないわけにはいかない
身体は止まらない

小さいころこんなに楽しい場所だなんて
あまり感じていなかった
どこかいつも自分のポジションを気にして
夢中になっていなかった
置いてきぼりにならないように
楽しさを共有できている自分を演じてた

お寺に身内が集まり法要を行う
子どもはじっとお経を聞いてはいられない
それでもなんとかこの時間を感じてもらい
私たちが産まれてくるまでにいろんな人が繋がってきたことを感じてもらい
近くにいなくてもあなたを知る人はたくさんいることを感じてもらう

デジタルなものを欲しがらない
自然が人が遊び相手になってくれている

なんでこの場所に私は気が付かなかったのか
初めての場所ではないのに新鮮さすら感じる
みんなで集まって食事をする
新鮮なお刺身を頬張る

思い出した
独特な刺身醤油の味
ここに来たと実感する

子どもという存在がこの場所を認識させてくれた
この場所が人にとってとても素敵な場所であることを教えてくれた

便利なもの
便利な場所
便利な環境
その場所から脱出する時間は必要だ



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