近畿大学の祝辞を聞いて(楽天三木谷浩史氏)
大学を卒業して久しいですが、毎年楽しみにしていることがあります。
近畿大学の卒業式のゲストスピーカーの方の祝辞を聞くことです。
今年は楽天の三木谷会長がゲストスピーカーで、YOUTUBEに動画が上がっていたので、さっそく拝見しました。
自分の視野の狭さに愕然としました。
一番驚いたのは、日本の新聞は読まないとおっしゃられていたことです。
「時代が遅れていて、日本人のメガネでしか物事を見れない、そういう情報に触れることが自分の考え方を鈍らせてしまうと思っている。世界が何を考えどういう方向に向かっているか考えてほしい」
衝撃的でした。
私が大学生、社会人のときは、年上の社会人の方に日経新聞を読むことをアドバイスしてもらってきました。
そのアドバイスを素直に聞かずに、今まで日経新聞を読むことはしていません…(笑)ですので、実際、新聞に書かれていることが遅れているかどうかの判断すらできる境地にいないのですが、時代は変わったと思わずにいられませんでした。
あくまで三木谷さんの意見なので、他の方はどう思われているかわからないのですが、新聞に書かれていることが世の中の最新の情報だと思っていた自分にとっては目からうろこでした。
とにかく、今当たり前だと思っている自分の狭い世界に見切りをつけて、もっと広い世界を見てみたいとアラサーですが、思わずにいられませんでした。
確かに、最近テレビのニュースも見なくなったような気がします。
コロナのニュースもオリンピックのニュースも論点のずれたような話題ばかりのような気がして、時間をかけてそのニュースをテレビで流すことの意味が分からないな…と思い、気が付くとテレビを消しています。
日本企業のトップの方が、新聞の情報に触れることで自分の考えを鈍らせてしまうということと、何の能力もない私がテレビのニュースを見なくなったというのは並列にて書くことすらおこがましいですが、触れるべき情報は別のところにあるのだと気づかせてくれました。
コロナ禍、日本でも様々な対策がとられていますが、果たして世界ではどのような対応をとっており、それがどういう効果があるのかということを知らずに今日までいました。
日本だけではなく、世界レベルで蔓延しているコロナの対策について、日本のことだけしか見ていなかった自分の考えの浅さ、視野の狭さに呆れました。
「このままいくと日本はどんどん世界から遅れをとっていく。これからはどんどん世界に目を向けていってほしい」
とおっしゃっていたのも非常に印象的でした。
正直、この対策は果たして意味があるのか…と思うことがコロナ禍においてたくさんありましたが、三木谷さんが、日本は世界から遅れをとっていくとおっしゃっていて、その感覚はあながち的外れではないのかもしれないと思えてきました。
真剣に考えたことはありませんでしたが、世界のどこに住んでもいいんですよね。
今までは、日本に生まれたら、そこに住み続けるというのが当たり前でしたが、今後は、世界に目を向ける人が増え、その国で行われている政策等を支持すれば、どんどん他の国に移住していってしまうのかもしれないと、ふと思いました。
日本は遅れている
というのは自分では今までにない考えでした。
海外旅行等に行くと、やっぱり日本が一番だな~と悠長に思っていたからです。
でもそれもコロナが起きる前の話。
仕事をしていて感じる、こんなことはおかしいのでは…?という感覚ももしかしたら、遅れている日本の中で当たり前だと思われている慣習だからこそ生まれるものなのかもしれないなと思えました。
大学4年生に向けたはなむけの言葉ですが、非常心を動かされました。
アラサーですが、私もまだまだ人生これからですので、変わりゆく時代と共に様々なことに挑戦してみたいと思います。