深夜ラジオが染み渡る
大学生になってから、ラジオ番組をよく聞くようになった。
今でこそ、1週間にお気に入りの番組を3つ聞くぐらいにとどまっているが、大学2~3年生の頃は毎日4時間以上ラジオを聞いていた。
他の人と話す機会なんて、ほとんどなかったからね。せめて人の声を聴きたかったのかもしれない。
ラジオを聴くようになったきっかけは、友人からの勧め(大学でできた本当に数少ない友人の1人。大変感謝しております)。
YOASOBIさんの曲をよく聞いていた時、その友人が「YOASOBIのラジオを聴いてみては?」と教えてくれた。
確かに、普段は楽曲を通じてしか知れないアーティストの姿を、別の角度から見てみたら面白そうだなと思い、「YOASOBIのオールナイトニッポンX」を聞いてみた。
素晴らしかった。
お二人がどのような考えで音楽を制作しているのか、どんな気持ちで歌っているのかという話はもちろん、プライベートのエピソードを聴いたり、話し方や掛け合いから人物像をイメージしたりした。
楽曲を聴いているだけの時とは比べ物にならないくらいにYOASOBIさんの解像度がグンと上がり、さらに彼らの音楽を楽しんで聞けるようになったんだよね。
それで、オールナイトニッポンをはじめとする様々なラジオ番組、特に深夜に放送されるようなトーク番組を好んで聞くようになった。
正直、ラジオなんてオールドメディアだろ、と思っていたけど、深夜ラジオからしか得られない栄養がたくさんあった!
例えば、先に述べたように、普段は音楽や芸能などで活躍している人たちの、パーソナルな部分を知ることができる。
彼らがどのような思いで仕事や創作活動に望んでいるのか? というところから、学生時代や下積み時代の話。
他には、個人トークの面白さ。映像メディアにありがちな、大人数での掛け合いや華美な演出ではなく、音声だけで勝負するために練られてきた珠玉のエピソードトーク。
あと、月並みだけどパーソナリティとリスナーの相互交流性とか。
テレビほどコンプラが厳しくなく、でもYouTubeほど無秩序でもない、新聞ほど堅苦しくもなく、Instagramみたいなキラキラもない、ちょうどいい塩梅なのも好きなところだ。
わたしは、人間交流に失敗した3年間、ずっとこの深夜ラジオの魅力に救われてきたんだなぁ……
なんというか、パーソナリティの人たちに、わたし自身が生きていることを受け入れてもらった気がする。
励まされたり、元気づけられたりというのとはちょっと違う。
ただ、変わらず面白い話をしてくれて、くだらない失敗を笑ってバカにする。
それが毎週続く。
「聞きたかったら、また来週も来てくれよ! 別に来なくても俺たちは勝手に喋ってるけどな!」とか「本当にどうしようもない君になってしまったのかもしれないけど、それはそれとしてこっちで軽く楽しまない?」って言ってもらった感じ。
人との交流がなくなり、交流の仕方を忘れ、交流する意欲も失せてしまった。そんな乾燥しきった心に、ハンドクリームのようにじっとりやんわりとしみ込んでくるのが、深夜ラジオでした。
「マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0」も「緑黄色社会・長屋晴子のオールナイトニッポンX」も、改変乗り越えて続いてほしいなぁ!!!
そんなわけで、わたし自身もPodcastをやってます。
今回は、キャリアアドバイザーに「あなたの話は本音に聞こえません」と言われ、バトルが始まった話です。
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今年の最後のnote投稿でした。よいお年を~~