オープン雇用事務員プチ日記⑪ニートになる覚悟なんて、本当はなかった。
この間の日曜日、テレビで「ノンフィクション」という番組を見ていました。
もちろんメディア越しに見る世界はフィルターを通した世界であって、それが本当に(撮れ高を狙っていない)公正な映像ではないのでしょうが、それでも自分の知らない人たちの人生を知ることができるのは素晴らしいと思います。
テレビという媒体を通さない限り、私は画面の向こうの人たちの人生なんて知る由もなかった。そう思うと、私はこの番組を通して知らない人の『片鱗』を少しだけ覗くことができると思っています。
この間は、都会で頼る縁もなくさまよい歩く人々を救うために活動している、ボランティアの男性を取材する回でした。
朝のニュースでも見ましたが、今年は炊き出しに集まる人の数が過去最多であり、女性や若者の姿も目立っていたようです。
ボランティアの男性は、炊き出しの場にWifiを設置し、スマホを充電できるよう沢山のバッテリーを持って行っていました。
『ノンフィクション』では、彼らの生命線はWifiであり、実際食い繋ぐための日銭を稼ぐべく、スマホで仕事を探している人たちを取材していました。
また最近は安く一泊できるネカフェのような場所が増えており、ホームレスは減ったものの見えづらくなっただけであり、問題は根深くあるようでした。
人目のつかない茂みの中にもひっそりと暮らすホームレスたちがいて、そんな隠れて暮らしている人たちにも、食べ物等のセットを配り歩いていました。そして、助けを求めに来た、どうしても生活がままならない人たちには生活保護を勧めていました。
ただ生活保護は彼らの親に連絡がいくためそれを嫌がったり、プライドもあり申請することができないような人たちもいるようでした。
※ボランティアの男性は元々生活保護を受給した人であり、とあるボランティア団体の人たちに助けられた人でした。
通信料が払えず止められていても、フリーWi-Fiを探してそれを頼りに仕事を探している人たち。
やはりネットは現代において重要な存在であり、もはや寝どこよりもWi-Fiの方が大事なのかもしれませんし、実際情報が得られない方が不安になるようです。
衣食住はもちろん大切だと思いますが、それと同じくらいネットは大切な存在であり、現代はネットなしでは生きられなくなっているのでしょう。
私もこうしてネットを介して日々noteに記録を残していますし、随分便利な時代になったものだと思っています。
今や職探しもスマホでできる時代。
それでも炊き出しに参加している人たちは、明らかにコロナによる影響を受けてシフトを減らされ、生活することすらままならなくなっていました。
無職や非正規の人が多く、やはり非正規は真っ先に切り捨てられている事実がそこにありました。
私はニートになっても構わないと思い仕事を辞めた過去がありましたが、ニートになるということは明日仕事がなくなる不安と隣り合わせだということ、その覚悟が果たして自分にあったかということ、改めて考えるきっかけとなりました。
あの頃も今も、『ニートになる覚悟なんて、本当はなかった』
🌼前回の記事はこちら