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べぼの粒々辛苦妊娠記 第19話『ついに退院!』

ごはんも、主食はパンではありますがおかずも徐々に食べられるようになってきました。
完食することも増え、いよいよ退院の兆しがみえてきたかも?
毎朝・夕の回診で先生にアピールしていますが、いつも「まあ焦らずに」といった感じでした。
点滴の回数も減ってきたし、焦ってはいないと思うんだけどなあ……。
 
入院した当初はシャワーも3日に1度くらいで、あとは看護師さんに身体を拭いてもらっていたのですが、最近は毎日シャワーにいけるようになりました。
できることが増えてきている!
そんなある時、先生から退院の具体的なお話が出てきます。
ついに、ついにきたぞ……!と思いました。
長かった三週間にピリオドを打つことができる!
病院にいた三週間はあっという間なようで、とても長く感じていました。
 
退院の日が決まってからは、今後の過ごし方などのお話がありました。
「ありました」とはいえ、特にこれといったことはなく、まだつわりが治まったわけではないので毎日できる限り普通に過ごしましょう的な、そんな感じでした。
夫に連絡して、退院の日は仕事を休んでもらうことにしました。
柔軟に対応してくれて、本当に助かります。
 
隣のベッドの方からは「絶対私の方が(退院が)先だと思ったのにな~」と言われました。
確かに、隣の方もかなり元気そうだったので、退院は近そうでした。
(いつも音楽やラジオを聴いていたので、具体的なところはわかりませんが)
結局同室の方とはほとんど交流がありませんでした。
隣のベッドの方とは、ベッドのシーツ交換の際に何度かお話ししたことがありましたが、その他の方とはほとんど顔も合わせませんでした。
お一人は特に寝たきりっぽかったので、本当に一度も会わなかったです。
皆さん、元気な赤ちゃんを産んでいるといいなぁと思います。
 
そしていよいよ、退院の日。
Y先生から今後の生活に関する注意事項などを聞きます。
簡単に言えば無理するなよってところですね。
その後、夫と合流。
会計を済ませて、外に出てまず思いました。
 
「シャバだーーーーー!!!」
 
思っただけです、決して叫んでいません(笑
でも両手を広げて叫びたいくらいの気分でした。
外の空気って、こんなにおいしいのだなぁと。
私が入院した頃は桜が散ってきたくらいだったのに、退院する頃には若葉が生い茂り、すっかり夏の様相を呈していました。
病室からは自然がほとんど見えなかったので、季節の移り変わりを感じることができなかったのは、ちょっと切なかったですね。
 
そんなわけで、ミニ太との新しい生活がはじまります。

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べぼ【そらりんご】
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