あなたは神様のような人ね
この記事は2021年12月に投稿した記事の再投稿です。
今回は、POLAさん企画の「#やさしさに救われて」の募集に参加させていただいています。
誰かのために出来たこと。
ほんの少しの優しさが、人の心に届いた時の気持ちをいつまでも忘れないように。
常に心に留めておきたいエピソードです。
一緒に行きますよ
あれは少し前の電車の中の出来事。
足の不自由なおばあさんがひとり、杖をついて乗り込んで来た。ゆっくりゆっくりと、私の方へ歩いてくる。
おばあさんが乗って来た時、もう席はほぼ満席。
あ〜、席譲らないとだめかなぁ
わざわざ一本待って座ったのになぁ…
そんな事を思っていると、隣の若者がさっと席を譲った。ホッとしている私。
そんな私を尻目に、おばあさんは私の隣に座った。
「この電車は〇〇に行くかしら?」
「はい、私が降りる次の駅ですよ。」と、私は答えた。
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「病院に行った帰りなの。いつもは息子の車なんだけど、電車に乗るのは久しぶりで…」
それからなんでもない世間話が始まる。
おばさんなので、急に知らない人に話しかけたり、話しかけられたりするのは慣れているし、話が弾んでしまう事もしばしば(笑)
おばあさんには娘さんもいるらしい。
「娘ってのは冷たいものね」
そんな愚痴も出てきた。
私は、「私も母に優しくないです…」と言って笑った。
そうこうしている間に、私の降りる駅が近づいてきた。
ふと、おばあさんがちゃんと次の駅で降りられるかしら?と心配になった。
「私、次の駅まで一緒に行きますよ」
咄嗟に私はそう言っていた。
自分でも驚いたが、そう言ってしまっていた。
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ドアが閉まって電車が発車すると、おばあさんは少し安堵した表情を見せた。
きっと不安だったんだな、良かった。と思いながら、次の駅で一緒に電車を降りた。
おばあさんを改札まで見送り、バス停まで歩いていく後ろ姿をずっと見守る。
バスに乗る前におばあさんは振り向いて、私に向かって小さくお辞儀をした。
私もまるで母を見送るように、小さく手を振った。
おばあさんは改札を出る前に、私の手を握って言った。
「あなたはまるで神さまのような人ね」
目をうるませて、何度も言ってくださった。
神さまのような人なんて。
来た道を戻る電車の中でその言葉を噛みしめた。それからしばらくの間、おばあさんの事が頭から離れなかった。
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先日、御手洗 育さんのnoteを読んで、はっ!と思い出しました。この出来事は少し前に下書きしていたものです。
出会って10秒で見知らぬ人と打ち解けてしまう、おばちゃんならではのコミニケーション能力(笑)
ほっこりしたり、ほろっしたり、とても素敵なエッセイです。こんな風に書けたらいいなぁといつも思って読ませて頂いております✨
育さんは亡くなったお母様と、この日出会ったおばあさまを重ねてこのnoteを綴っていらっしゃいます。
私もいつも優しく出来ない母と、このおばあさんを重ねていたのだと思いました。
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徳を積むこと
今までは意識した事はなかったけれど、あの出来事から意識して考えるようになりました。
大切なのは、日々の積み重ねなのね。
私は、神さまのような人ではありません。
人の悪口も言うし、毎日愚痴ばかり。
ひどい事も言うし、時には人を傷つけてしまっているかもしれません。
でも、気付けた事もあります。
あれは間違っていたな、
今更遅いけど、私が悪かったな。などなど…
過ぎた事は取り戻せない。だからこそ、これからは徳を積もうと思うのです。
そこで、徳を積むための方法を調べてみました。
体施(たいせ)
掃除をしたり、ゴミを拾う。また困っている人たちのために、ボランティアを通じて支援をする。身体を使って世の中のために役に立つ事をする。
物施(ぶっせ)
相手にとって必要なものを対価を求めずにあたえる。例えば育てた野菜を知り合いに配って喜んでもらうとか、お金を寄付して災害で苦しむ人の助けになるとか。大小は関係なく出来る事をする。
顔施(がんせ)
どんなときも笑顔で、周囲を明るくする。その人の顔を見ただけで安心するという人になる。
念施(ねんせ)
他の人の幸せのために願う。家族や友人の豊かさや、会社の繁栄、世の中の平和を願う。
法施(ほっせ)
人の幸せのために教え導くこと。親が子どものために教え諭すことも。
ありがとうを伝える。
丁寧な言葉で話す。
嘘をつかない。
相手の長所を見つける。
悪口を言わない。
愛情を持って意見する。
誰に対しても平等。
聞き上手になる。
好きな人の幸せを一番に考える。
素直な愛情表現をする。
見返りを求めない。
いつも前向きでいる。
自分の感情をコントロールする。
譲りあう。
幸せのバトンを繋ぐ。
自分が幸せを感じたら、誰かにおすそ分けをしよう。
幸せな気持ちは、幸せを呼んで、どんどん幸せのバトンが繋がっていきます。
あ!noteって、幸せのバトンだね。
noteの世界ではみんながバトンを繋いでいる。
こうしてnoteの世界に身を置いているだけでも、少しの徳を積んでいる気がしています。
これからも、私は小さな徳を積んで、自分が、そしてnoteの皆さんが、幸せでいられることを願います。
いつも読んでくださってありがとうございます♡
よろしければ皆さまも、出来る事を少しだけ…一緒に徳を積みませんか?
そしてバトンを繋いでいけたら、こんな嬉しい事はありません☺️
これからも
どうぞよろしくお願いいたします( ´ ▽ ` )ノ
このnoteに素敵なコメントをたくさん頂きました。あらためてお礼を言います。
ありがとうございました!