新しい朝がきた
「あーあ、朝だ」「よし、朝だ」どちらで朝を迎えるのも自分次第だと、ダイア―さんは言ったそうな。
ギクリとした。私はいつから前者になっていたのだろう。ああ、もう朝が来た。まだ寝ていたい。あと5分…。嘘みたいだけれども、私は朝型だった。部活の朝練はもちろん(これは強制と言わざるを得ないが)、勉強するのも早く寝て明け方からやっていたし、なわとびの練習も、朝6時からのバイトもしていたんだけどなぁ。
朝型になりたい、という気持ちだけは常日頃からあるのに、意志が弱いのかしら。そこまで朝方になりたいと思っていないからできないんじゃないの?いや、違う。断固してその意見は受付できない。
「よし、朝だ!」と思っていたかは覚えていない。起きてすぐはいつだって眠たくてまだ寝ていたいと思ってはいたいのに変わりはなかったとおもうけれど、起きることは当たり前だった。でも今は、起きるのが辛いと思う。
毎日毎日朝が来て、朝が来なくなった時が人生の終わりと言っても間違ったことは何も言っていないはずだ。同じ朝、たった一言でも印象がこんなに違うのか。
みなさんは、前者と後者、どちらの気持ちで目覚めますか?私みたいに前者である人が少しでも後者に好転していったら。朝のきれいな空気をみんなで共有ができたら。いますでにその空気を吸っている人たちにはようこそ、と笑顔で歓迎してもらいたい。待っていたよ、と一緒に新しい朝をよろこびたい。
「よし、朝だ!」とまずは声に出してみようかなと思う。いますぐに7時半のアラームを早めることは難しいけれど、少しずつわたしの朝を取り戻していきたい。あるじゃない、こうやって意気込みたくなるとき。
どちらも同じ朝だもの。どうせ同じ朝なのだもの。だったらせっかくの朝にしたいじゃない。おはよう、おはよう。明日の朝よ、はやくこい。いまは強敵だけれども、強敵が味方になったら、私さらに強くなれる。「よし、来い!」