TikTokでプチバズした家族の話(前編)

#1万人チャレンジ  でそらののファンを集めるミッションとしてTikTokの依頼を受けたのはゴールデンウィークがはじまる少し前だった。

自分より年下の子たちを「若い子」と言うのは好きじゃないのだけれど、TikTokをやっているのは「若い子」と表現したときに私はもうその若い子の中には入れない年齢だという自覚がある。

TwitterやYouTubeでもしつこい広告、耳に残る独特な音源に抵抗がなかったといえば嘘になる。でも1万人チャレンジのチームの中では私が最年少だ。若い子として私がTikTokに挑戦するのは誰にも譲れない小さなプライドだった。

いざインストールをしてかっこよく言えば研究、普通に言えばタイムラインに流れてくるのを流し見してTikTokというものを知っていく過程。想像できるだろうか、「わたし、こんなにキラキラしてないんですけど!?」という焦りを。

長距離歩けませんよね?と思うほどに細い脚、乾燥を知らなそうな潤った肌、真っ赤なリップに長い髪の毛、そしてなぜそんなに上手に踊れるのかと。SNSを通して自分で自分を撮った姿を投稿して視聴回数30回とか辛すぎるだろうと。

人と比べては落ち込み、まだ投稿もしていない動画の再生回数に怯え、さてどうしようかと悩んだこと、はじめるまでの葛藤をここに記録しておきたい。

プチバズした動画については後編でこってりさせてもらおうと思う。その前に、約550字で「本当にTikTokこわかったんだぜ」というネガティブな雰囲気を伝えてしまったけれど、なんやかんやとSNS世代を生きてきてあっさりと野望が生まれてしまった話を今日は聞いてもらいたい。

顔出しをしてタイムリーな企画に乗っかることはメンタル的にムリだ…そう思った時ふと、本を紹介してみよう。と思いついた。このゴールデンウィーク中、長い長い渋滞を見たとき、この本を読んでいれば渋滞のイライラも少し緩和されるのに、と私の頭に浮かんだ小説を知らない人と、読んだことがある私とではたかが一冊、されど一冊、渋滞を抜けるまでの時間は全く違うことになるのではないかと、どんどんスケールの大きな妄想に発展していった。

ここ数か月特に「そらの、本のおすすめ教えて」「そらののおすすめははずれがないからもっと読書が好きになる」と頼られることが快感で、上を見たらきりがないけれど私自身が自信を持っているのは読んできた本の冊数だと最近認めてあげられるようになっていたところでもあった。「読書ソムリエ」を自称していたが、この際ネットでも発言してみようと思う。

TikTokで一つの流行を作ってみたい、これが私の抱いてしまった野望だ。渋滞の時に心が広くなれるおすすめの本はTikTokへ。(id:soranoworld)人気になったからと、ブログやこのnoteへの投稿を依頼される日が来たら、ああSNSには夢があるな。

後編へ続く。

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そらの
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