シリーズ 【ふせんをはりたい、ことばたち。】 #9 『観ると負ける、のほんとうの正体は』 (ほぼ日『観たぞ、東京オリンピック』永田泰大さんのことばより)
「オリンピックとかスポーツの試合って、私が観ると負けるんだよね…」
ときどき、こんなふうに言っている人を見かけます。
(そういえば昔、「俺が観るとジャイアンツが負ける…」と、父が言っていたのを思い出しました。
ちなみに父は、洗車すると雨が降り、新しい靴や背広をおろしても雨が降る…と嘆いていました。)
ウェブサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』のオリンピックのコンテンツ『観たぞ』シリーズ。
オリンピック好きのほぼ日読者さんが、リアルタイムで投稿して瞬間を共有したり、小ネタを探したり、ワイワイ楽しむ人気のコンテンツでした。
(2004年のアテネ大会から長年続いた名物企画でしたが、東京まででいったん終了しています。パリ五輪では、旧ツイッターの#mitazoでワイワイ盛り上がっています )
今回は、運営されていたほぼ日、永田泰大さんが、その中で繰り返し伝えていたことばをご紹介します。
いつもは観ない人が観るということは、違う方向を見ているたくさんの人々を振り向かせるほどの状況だということ。
そして選手は勝ち上がっているからこそ当然相手も一流であり、簡単には勝てない相手と戦うということ。
だから「ふだん観ない私が観ると負ける」という現象が起こる…。
うわあ、そうか!そうだったのか…!!と思いました。
(アスリートが「観ないで下さい!」ってお茶の間にお願いに来るところを想像するの、面白すぎる…)
そしてこの、
「私が観ると負ける現象」を打ち破る方法というのが、この続きに書かれています。
私もオリンピックを観るのが好きなのですが、時々、
「なんでこんなにヒリヒリしながら、苦しいとさえ思いながら観てるんだろう…」
と感じるときがありました。でもその分、奇跡みたいな勝利を目撃することも、確かにできたと思います。
そして、
『つまり、それ(※簡単には勝てない相手と対戦するほど勝ち上がってきたこと)ってそのアスリートの躍進であって、拍手を送るべきことなんです。』
ということばは特に、心に留めておきたいなと思いました。