さよなら烏の濡れ羽色
規則の厳しい短大を卒業し校則から解放された私。
お洒落にも憧れがあった。
ある日 ふとした事で姉と口論になった。
前後は全く覚えてないが その時放たれた言葉
「烏の濡れ羽色」がパワーワードとなり突き刺さった。
今になると 褒め言葉にしか聴こえない しっとり艶々な黒髪。しかしその時は悔しく疎ましく私は髪色を変える決心をした。
とはいえ美容院に行くまでの勇気は無く
セルフカラーを選んだ。
当時はまだドラッグストアがあちこちに無い時代。
スーパーの僅かな種類から選ぶ。
液体タイプの