元気
人間が死滅するきみの肉体であかるさばかりを洞察している
鳥たちの翔け呼び交わすサンクテュアリセキレイはきっといちばん自由
まあまあなL’Homme
美点はない長所すべてに黒い裏シュヨ赦し給えシュヨ救い給え
シュのためにわれらはほろぶなぜならば一万の罪が百の徳を消す
美の襲来
空虚でも密な音楽をもたらして宇宙船はまた歴史から消え
いまはきっとまだ質量であるだけで昨日もあしたもはやすぎる現象
欲しいもの
雲たちの七変化だけでときはうつりうつらぬものはこころのみという
野うさぎは追いつめられても声をあげず草食獣の気高さともいう
小寒
神々はいのちであそぶたわむれがあらゆるものにいのちをあたえる
生きている花の顔またそこにあるまなざしのような散るまでのさかえ