つづき(探さないでください) 百枚の花びらまるくまといいて黄金の目のマリーゴールド 野原とは野原の現物ではなくて野原をえがくボクらの行為 かたりえぬもののまえではちんもくせよちんもくしてたださめざめと泣け 頭からシャワーを浴びるひとかげは漫画のように号泣している ふたつともる目のような月惑星の午後の明澄にしろくかすれて 鏡にも現し世あらず幽霊の私は生きる余生を生きる Life Goes On いろかぜの秋をふかめるはなみずきそめられるままゆるしのほほえみ 花
怠惰2 幽霊のうしろすがたをみなかった思えばそもそも幽霊に遭わず あの青いあきつはおそらくしおからとよばれた青い化粧のあきつ Chilling One Somewhere in the Air 熱のひく濡れた季節に目をあけるもう若くもなくリアルでもない 切り株を秋雨はよけずくわがたの幼年時代も木のなかでひかる 長月抄 三日月は虧けているから宇宙には月のかけらの散らばりまた寄る 玄関の扉をあけてとうとつにあいつがいるとき私の終わり 悲歌 明るさの産湯に似る