World is so Wrong
遅い
あかときの崩壊しゆく暗夜のあといつも私らの吐息をいろづけ
気がつけば終わったあとの未来たち詩句のひとつにも価いせぬ生
ウィンター・ソングス
歳月はひとというより薬品のおもむろにつづく風の攻撃
凩の吹きつのる日の外出の勇気のように浴室の閾
囲む
妖精のふえるふえゆくはるか未来もうひとのみな脱皮したのち
豚の群れの迷いのどうか晴れることをかつてない火のまるい鎮まりを
愚痴もくち
さびしさのつめたい針の身にささるなににもあたいしないということ
ほろびゆくゆくたてこそがひとの世とひとりの世間とわかる凩
意地悪陰謀
お月とはつめたいまるかあついまるか五万年ほど考えつづける
新しい眠りのありかを取材する国際組織の陰謀意地悪