腐敗しゆく歌人
祈り
浮くもあり沈むもあればみづのこころこれから淡く花のころまで
憂鬱は紅葉しゆく
花の樹の紅葉のともり無常だけが世の常ということでもなくて
もういちどそして今度こそ南風が私を龍宮城へかどわかす
腐ってしまった
エアコンがあたたかい気をながしこむしもつき下旬の夜ひとり感
なぐられてもおんなごころはわからない母も妹も拳をなでる
昨夜、気がつくと丸寝していた
しろがねのひかりをかえす花びらを夜じゅう月は愛し照らして
黄金のわだつみ遠く天末のとろけるあたり近視なりにみる
me voila quand même
半生のタイムラグ不可解なこのローレゾリューションそれに背を向ける
橋堕ちて水遊びするニンフたち多摩川を渡る非常事態にも
99.9%
たすかることすくわれること大好きです幸福だけが世にあればよい
不純物のぞかれたあとの本尊を未来のひかりが燃やし朽ちさせる
偶然(笑)
幸福がきずかれるのは掌のデバイスの脆いバッテリーのうえ
隣人を知らなかった隣人とくらべいつしか下層となるつまらなさ
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