オドラデク・ダンス
(...迷宮図書館
縫いあわすふたつの繭のながいときいつまでも暗い隷従の過去
角をまがる家にいつもいた犬がいない睡る私の犯行なのか?
(土星としての主題
凡庸なこころばかりをささげても由緒正しい退屈あるのみ
アクセスのない土星ありかつなくて思い出がくずな冴えないらいふ
(日々の見方。
冬空の羞じらいそしてそこにはもう花も紅葉もなくすべてがある
末裔として空白なあすの絵は不吉にしろいのうふゆうちゆあで
(告知
鳥はよい翼があって身は軽く天空に住める選ばれたかった
せきれいよきみは天使のなかまうちでもっともひとにくだけたひらめき
(供華
ここをすぎて地獄へまたは天国へまたはみなれた愛おしい「あす」へ
恋の花の首折れて散るさまも歌散るものもないのちの記述なく
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