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灰色計画

沈んじゃって日と月がひかる夜空みてもぺらぺらの濡れたダンボール細工

もう少しで…

だれであれたすけをもとめて泣き叫べば電影の声は隣人の声
国家というテロリストだれが武器を売る武器を生産お金はどこから


ばかり

夜の空は天然プラネタリウムだし電気装置ゆえときに星落下
ありふれた今日の私のバックアップ世界破綻のときに復元


どれほど帰れるだろう

音のみで寒色に染められる夜の風にまかれる箱のような家
生涯になんども出会った気がしているそのときすでにいなかったひと


穴だらけの記憶

身とこころひといきにみたすうるおいを知らずのぞむからみたされぬまで
匙をもつ手ふるえるのは生涯の立体的なこじれの深さ


ぐるぐると熱気に巻かれた私たちは初秋でも晩冬でも硝子

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