分離のためのさびしい遠近法
たんぽぽの党に寄りつつ秋になればせいたかあだちそうの支持層
ひとり-everybody
にんげんは苦行くにのなかまちのなか敷地のなかのひかりの風浴び
ひとたちのあらかじめわかたれていてぬのひとえのみのへだてがわたくし
逆転
私たちは触れあえずすれちがうだけイヴは林檎をうけとらなかった
もうだれもその身をあとに飛びたてば無援な孤独の悦にいるくず
いにしえより
ひとひきみはときのすべてを所有するフラスコやビーカーに切りわけ
よろこびのときはくだけてひくなみのやがて染められる古い血のいろ
脱皮しようぜ
たらちねの母なるものは絵空ごとそう喝破してつぎになにする
母性だの女性性だのいつわりの概念はけむりすさむ真実
パースペクティヴ
夜の空に遠くながれるサイダーの川のたぎって泡の増殖
眼前にいしだのはかり彼女らの機嫌は絶対なおせないだろう
読まないでください
事物のうちことに人物は危険ゆえ私ひとりが銃もてる花
砂の海潮の砂漠をゆく船はさびしい隊商月面の鬱
さびしい遠近法
えにしなくてひとよ生前のさよならをこれから私はかかえゆくさだめ
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