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映画『Cloud』私に、どん底な気持ちをください

「そんなに僕が嫌いですか?」

それは雲のように、形も重さもない。

信念がない。

全員、信念がない!

転売屋さんをがんばってる菅田将暉(吉井)。

冒頭から顧客に絶望されるくらい素敵な人!

吉井くん(菅田将暉)はチープなお金儲けに人生を賭けるぜ。

窪田正孝(先輩)もいて、とっても心強い!

さあ、人生一発逆転だ〜!

彼女もいるんだぜ〜こいつはもう、ホントに俺がいないと何にもできないんだから…まったく、俺の人生って最高!!!

世界のおしまいだ………!!!!

ということで、お世話になりました、工場の仕事は辞めます。

工場長は主人公の人生をけっこう心配してくれる優しい人なのであった。

「辞めるな」じゃなくて「もっと自信を持てよ」と言ったのが好き。

ちゃんとした人なんだけどな〜…。

新居に引っ越して、お仕事(転売屋さん)にも本腰を入れましょう。

アシスタントも雇うし。

人間関係も倫理観もね、最初っから無いよ。

お母さんのお腹の中に忘れてきました。

しかしこのアシスタントの青年、あなたはきっと、滅びの国から来た人なのでしょう。

菅田将暉と一緒に、この世の終わりを見に行きましょう。

さて、【恨みを買ったら殺される】。

当たり前のことなのに。

この作品の中では…言葉選びが非常に丁寧、非常に丁寧な最低のセリフがいっぱいある。

おまえの言葉も、おまえの素顔も。

誰も覚えてないよ。

大っ嫌いだよ、最初から。

悪意すらこもってない、人間性を踏みにじる言葉の数々。

世界のおしまいだ〜!(←これをいっぱい思った)

黒沢清監督を最初から信用していました。

(私に、どん底な気持ちをください!)って思って劇場に入ったし。

なったし。

信念なき人々、信念なき行動。

言ったでしょう?

僕はあなたのアシスタント。

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