「希望格差社会」読んだ
「パラサイト・シングル」の中には私ももちろん含まれるし、「親に寄生してるのをいいことにリッチな生活を送る独身者」という表現を何度も読むことになった。
19年ほど前の本だけど、私の行動原理についてはほぼ予言されていた。
つまり未来に希望を見出せない人間は未来と向き合う苦しみから逃れようとし、逃避する行動に出る。
酒やセックス、(それならまだいい。ドラッグにハマるとヤバいと書いてあった)そして追っかけなど。
まるで私…まさしく私だ。
推しを追っかけて、日々酒を飲んで逃避している…そうしてないととても耐えられない…耐えたことがほぼないからわからないけど、耐えたくない!
自殺者の増加についても触れている。
高水準を維持したままの自殺率。
私が今死なないのは死ぬと色々とまずい気がするからだし、生きる楽しみだってたくさん見つけられたから…
不思議と生きる楽しみなんていつもあったはずだけど、死ねば今読んでる漫画の最新刊も気になる映画も全部なくなってしまうのに、私が飛び降りた時はそんなの気にも留めなかったな。
ただ、離婚したらその結婚のために用意したお金は全部無駄になるみたいな言い方はあんまり好きじゃなかったかも。
パラサイト・シングルとしての行動についてだいたい言い当てられた気がする点で、私はこの本を手に取ってみてよかった。
こうしてみて、私はつくづく恵まれた。
自分はまともな労働など一切してないくせに、両親にありとあらゆる面で支えられて、一度は飛び降りたくせに、死んで当然ぐらいのことをしたのに、怪我はほとんど治っている。
社会問題に興味ないくせにこの本を読んだのは、読むことで自分の中で正しい絶望が育つかもしれないと思ったからだ。
正しい絶望が十分に育てば、私はもう一度この世からいなくなれるかもしれない。
寝言ですね。