夏休み最終日は修羅場だったね
訪問看護で、
「管理されすぎるのが嫌なら、たまには両親に反抗してみてもいい」
「日中で活動できる時間が長くなって、趣味に没頭できる」
「自分以外の人の気持ちを心配できるようになって、はやく一人前になりたい」
といったことを話した。
26歳にもなると、そもそも実家にいること自体が窮屈だし、色々自由にしたいと考えるようになる。
そんなことを呑気に考えられるくらいには、体が回復してきたという事でもある。
体が健康で問題なく動いていた頃の自分の思考を、もう思い出せない。
自分なりに夢だの希望だのがあったが、どれも身の丈にはあってなかった。
夏休みの宿題は最終日になって慌ててやり出すタイプ。
“自由”というものと正しく共存できたためしがない。
放任したが最後、アル中になったり薬物に依存したり自殺したり、こんな人間を管理もせずに放って置けるはずがない。
「放っておけば崩壊すると分かっていて放任するのは、殺人だ」と母が言っていた。
最近は散歩を習慣にしている。
全身麻痺で2ヶ月近く寝たきりだった経験を踏むと、一歩一歩歩けることにありがたみを感じるようになる。