あの人のように [機能性ディスペプシア闘病記-3]
初恋は小学5年生だった。
白いブラウスの似合う、お嬢様風の子だった。
当時の小学生では珍しく、日傘をさしている子だった。
ある日夕暮れに理科室へ忘れ物を取りに行ったら、彼女が窓辺でひとり泣いていた。
わけを訊いても何も話さないので、「僕の失敗談ベスト10〜!!」といきなりダサい自分のエピソードトークをしてみた。
しかもベスト10と言いつつ、7つくらいしか浮かばなかったし。
彼女は途中でくすくす微笑んでくれて、最後にはゲラゲラ笑ってくれた。
これが僕の恋の原点なのだけれど