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機能性ディスペプシア闘病記

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日本の新国民病とも呼ばれる機能性ディスペプシアの闘病記です。人生全体に関わるものだったので、発病前(幼少期)から完治までの流れを綴ります。
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#武田鉄矢

大変な人に憧れちゃった[機能性ディスペプシア闘病記-6]

中3の10月に、金八先生の第6シリーズが始まった。 上戸彩さんが性同一性障害の生徒を演じて話題になった。 僕の学校にも、ホルモンのバランスを生まれつき欠いていて、見た目は男らしいけれど、陰茎がついていなく、性自認が女性の後輩がいた。 彼女はこのドラマが救いだと言っていた。 それまではどんなに説明しても理解してもらえなかった自分の特性が、スムーズに伝わるようになったと喜んでいた。 第1話や22話で繰り返された、「見渡す限りのもの、人生で起きる出来事には意味がある」というお説

あの人のように [機能性ディスペプシア闘病記-3]

初恋は小学5年生だった。 白いブラウスの似合う、お嬢様風の子だった。 当時の小学生では珍しく、日傘をさしている子だった。 ある日夕暮れに理科室へ忘れ物を取りに行ったら、彼女が窓辺でひとり泣いていた。 わけを訊いても何も話さないので、「僕の失敗談ベスト10〜!!」といきなりダサい自分のエピソードトークをしてみた。 しかもベスト10と言いつつ、7つくらいしか浮かばなかったし。 彼女は途中でくすくす微笑んでくれて、最後にはゲラゲラ笑ってくれた。 これが僕の恋の原点なのだけれど