今年はもっと森へ2
十数年前 森の魅力に取り憑かれ、森の中に浸り、森に遊び、森を学び
人生でこれほどまでに楽しい時間があるのだろうかと思うほどに夢中になりました。
森の何がそんなに私をひきつけるのでしょう。
外から見る森は静かなイメージですが、一旦中に入って身を置くと、ささやくように、しかしエネルギッシュに絶え間なく動いている「いのち」の世界に圧倒されます。
きれいに住み分けされている樹冠、すっと天に伸びた ひのきの大木。
その下にはさまざま広葉樹がそれぞれ枝を伸ばし、林間からわずかに漏れる光の中に小さな草花がたった一日の開花のために春を待っています。
そしてさらに下の土の中には無数の土壌菌たちが、今日もふかふか土壌づくりに賑やかしく働いています。
天を仰ぐ大木から、顕微鏡の世界まで、それぞれのいのちを精一杯輝かせて 互いに依存し合いながらゆっくりと循環している世界。こんな森のような社会だったらどんなに素敵だろう。
森のように、ざあざあなびく風に枝をしならせる木々のように 生きていきたい・・・心の底からそう願いました。
疲れた時、落ち込んだ時、森にそっと入り、木のそばでゆっくり心を寄せると いつしか大丈夫な自分がいます。
そして何より森の中は、子どもたちのワンダーランド! 木に登ったり地面の虫やきのこに目をキラキラ夢中になって遊びます。
子どもたちといっしょに森で遊ぶと、子どもたちの方が先生!
かつての日本は、住まいだけではなく、衣食住の全てを森の恵みによって営んでいました。
この素晴らしい日本の森は世界有数の森林率を誇りますが、安い外材に圧されて林業がすたり、元気がありません。
森の魅力を伝えたい、近くの木々に触れて遊んで欲しい、日本の森を元気にしたい・・・との想いから、
森を知ってもらい、森に癒され、森の木を活かした暮らしを広めたい、仕事を作りたいと学び活動を始めました。
ところが、この数年家庭のことや311の震災後のボランティア活動などで、すっかり止まってしまっていたこの想い。
もう一度自分に向き合い、かつての自分よりも もっともっと本質的な問いを自分に問い続けたこの半年。
ぐるり巡り巡ってもう一度原点に、自分の中の私の力を活かして生きていくことに覚悟ができました。
そして、この歳まで一歩前に踏み出せなかった大きなブロックを外して、自分を変えるチャレンジをします。
受けてきたシゴトから、自ら出ていき届けるシゴトへ。