マルシェをする理由4
マルシェはチャレンジの場
自分の商品を売りたいとおもったら、一般的には「お店を作って売る」ということになるが、それは資金力もいるしなかなかハードルが高い。もともとお店をつくるということは選択肢にないが、時々、自分の商品を売りたい。アピールしたい。
そういう人の受け皿として個々のやりとりでさまざまな「間借り」が考えられるが、それをより広く受け入れて一つの形として売場をつくろうというのがマルシェである。
そして商品というのは、ただ置いておけば売れるというものでもない。売れるためにはさまざまな工夫や経験、買いやすくするための流れがいる。要は販売コストがいる。
置いているだけでは意外と売れない・・。簡単に売れると思っていたら大間違い。
・ディスプレイ
・説明の仕方
・価格
・商品力(商品内容)
・商品の有限性(賞味期限)
・売る人の資質
・持ち帰り形態(冷蔵や冷凍商品だと持ち帰りにくい)や大きさ
などいろいろなことに留意しないとならず、マルシェは、そういったことをひとつひとつお客さんとの接客を通して学んで、知って、売る力をつけていくのだ。
自分がはこれでいいとおもっても、お客さんの評価はそうではなく、違うものやことを求められることもある。お客さんも様々だからどこまでお客さんのニーズにあわせていくのかはその人の判断だ。
商品もいつも同じものばかりだと人間の心理として飽きてしまう。老舗のお店でも小さな商品開発やリニューアル、ブラッシュアップはしているくらいで、なにかしらのアップデート、商品開発がすべての人に必要だ。
・小麦のパンを売っていた人が、小麦アレルギーのあるお子さんから食べれるパンをつくってほしいといわれて米粉のパンをつくりはじめる。
・原材料の砂糖が、白砂糖が気になると言われた人が、より体にやさしい甜菜糖に変えて、コスト高になりまた風味がこれまでとは違うものになったが、それでも体のことをおもって新商品としてデビューさせる。
・マルシェで出会った出店者さんが旬の果物のB品がたくさんあるというので、それらを買取り、自分の商品として開発して、商品数を増やす。
ひとつひとつは小さいことでも日々、どのように素材を使い、どんな開発(加工)をし、保管をし、どんな風に売るのかといったことが、結局やっていることの中心であり、マルシェはその売る場としての機能として、役立っている。
マルシェが売り場の中心だと言う人は少ないが、大切な一部分にはなっている。
しかもお客さんと直接話ができる場はとても貴重。価値がある。
チャレンジの結果としての商品を評価されて、また評価されなくて、またなぜだめだったのかをかんがえて次をトライする。そのループが大切と感じる。
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