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Photo by
nii_xaas
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「モモ」
ミヒャエル・エンデ 1973
大きな都会の町はずれにある円形劇場の廃墟に「モモ」という女の子が住み着いた。モモは町の人々と仲良くなり、友情も芽生えていく。モモには「話を聞く」というチカラがあった。モモに話を聞いてもらうと、勇気や希望が出て、毎日が素晴らしいものになるのであった。だが、モモの知らないところで、「灰色の男たち」と呼ばれる集団が不穏な動きを始めると、次第に、モモの元へ友達が来なくなってゆく。町の人々に何かが起きている・・・。
忙しい毎日のなかで、「素晴らしく生きる」ことの意味を忘れてしまった大人たち。
何がそんなに忙しいのだろう。何が自分から失われていくのだろう。分からないまま、心の余裕を無くして、毎日を生きていく大人たち。
「人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくてはならないからだよ。だから時間をぬすまれないように守ることだって、じぶんでやらなくてはいけない」
みんなの話を本当に聞いてあげることのできる才能がある「モモ」。
「忙しい毎日」を「充実している毎日」に変えないと。
それには「モモ」に打ち明ける言葉が必要。
そして、時間を感じ取る心も必要なのです。
「過去におこったことのように話しましたね。でもそれを将来起こることとしてお話ししてもよかったんですよ。わたしにとっては、どちらでもそう大きなちがいはありません。」
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