思い出を美化する私と、5個入りの冷凍今川焼き。

ずっしりとした重さのある、円筒のパッケージ。
クッキーとかチョコレートよりも値段が高いから、
時々しか食べられなかった贅沢なおやつ。

子供の頃の私は、冷凍の今川焼きが好きでした。
「食べたい！」って言って、買ってもらえた時の嬉しさといったら。
レンジでチンして、中がまだ冷たかったり、反対に熱すぎて火傷したりしたのも、良い思い出。

今日は久しぶりに、今川焼きが食べたい気分になりました。
一人暮らしになってから、「ちょっと高いな…」と我慢していたので、ついにこのときがやってきた。

初めて、自分のお金で買う、5個入りの冷凍今川焼き。

わくわくしながら、買い物かごに入れて購入。
帰宅してすぐ、レンジで30秒チンして、いざ、、、

あれ？？？

こんな味だったかな？

思っていたよりも生地がしっとりしていなくて、
ちょっと拍子抜け。
自分が思い描いていた味とはちょっと違っていて…

最近の物価高の影響で色々変更されたのもあるのか、
ただ自分が思い出の味を美化してしまっていたのか。

どちらにしても、あの味はもう食べられないのかなと思ってついセンチメンタルになってしまいました。

別の話ですが、お祭りで売っているベビーカステラも、最近味が変わっていませんか？

時代は変わっていくものだし、
自分は前に進んでいくものだけれど、
思い出の中のあの時間には戻れないんだなって思うと、
やっぱり寂しいですね。

でも、ひとつひとつの思い出は、心の中に大切に仕舞っておこうと思います。