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ウィリーウィンキーの視点に導かれ【オノマトペアート鑑賞ツアー@三島満願芸術祭 源兵衛川沿いさん太前デッキ】
2024/11/4(月・祝)
オノマトペアート鑑賞ツアー@三島満願芸術祭
【作品概要】
Canis Lupus Familiars 『ウィリーウィンキー美術館』
2024/ミクストメディア
会場/源兵衛川沿いさん太前デッキ
本作はアーティストの愛犬であるウィリー・ウィンキーが鑑賞を務める、「犬や猫、生きとしいけるもののための美術館」であり、人間ではない生き物の眼には美術作品がどう映るのかを想像することで、自分が当たり前だと思ってしまっていたものの見方を解体しようとするアーティストの想いから着想されたものです。まちの中を川が流れている三島だからこそ実現した本作は、メンバーである占部が愛犬ウィリーと共にたびたび三島を訪れ、地域の人々との協働を通じて制作されました。佐野美術館に次ぐ三島で2つ目(?)となる美術館です。(三島満願芸術祭2024 パンフレットより)
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みんなのオノマトペ
午前
ワンワン もふもふ カンカン パタパタ グルグル ぐるぐる
ドォーン ぴかぴか ワイワイ ストン ジャジャーン! ワンワン ひょっこり
午後
ジャジャジャーン!! ドキドキ すーーん ワクワク さらさらーっ ウキャ
わーい ワオー パタパタ ぱおーん ワイワイ バタバタ ふんふん ピカッ えっ!
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まとめ
源兵衛川を遡って行くと見えてくる赤い屋根の「ウィリーウィンキー美術館」。
なにせ、犬目線の建物なので、人間の大人には小さすぎるスケールの美術館ですが、川辺からの低い目線で見ると上の方に見えてきて、まさに「ジャジャーン!」という感じ。
「あ、見つけた!」と嬉しくて「ドキドキ」「ワクワク」とみんなテンションが上がったようです。
犬のウィリーウィンキーが館長を務める「犬や猫、生きとし生けるもののための美術館」。館長の目線を通すことで、これまで当たり前だと思っていることの見方を変えてしまおうという試みです。
作品説明を受けてからの鑑賞は、「ワンワン」「もふもふ」と館長がそこにいるような言葉が出てきました。
扉を開ける「パタパタ」という音、発電用におたまで設られた水車が「グルグル」「ぐるぐる」回り、看板が「ぴかぴか」「ピカッ」と光る。
子どもたちは、小さい身体の特権で、美術館の中に入って、窓から顔を「ひょっこり」させます。
犬が作る新しい世界は、人間にとって新鮮な驚きに満ちていました。
午後の回では、そこにお散歩中のワンコたちも加わって「バタバタ」「ふんふん」、美術館の周りでは人が集まって「ワイワイ」「ぱおーん」な楽しい雰囲気。人間用の美術館とは全く違い、自然と笑顔が集まる楽しい雰囲気がとても心地良い空間でした。
犬が嗜むアート鑑賞の場を人間が鑑賞するという二重構造。
ウィリーコレクションそのものを味わうというよりも、ウィリー独自の価値観のひとつひとつが愛おしく感じます。
この作品を観ている間、みんなが「かわいい~」と言って笑顔になってしまうすごさ。
その関わり合い全体がかけがえのない大切な瞬間に思えました。