生きとし生けるものすべてが感じる心地よさとは?【オノマトペアート鑑賞ツアー@三島満願芸術祭 Via701/根継商店】
2024/11/4(月・祝)
オノマトペアート鑑賞ツアー@三島満願芸術祭
【作品概要】
Canis Lupus Familiars 『ウィリーウィンキー美術館(内部)』
2024/ミクストメディア
会場/Via701/根継商店
ここにはアーティストの愛犬であるウィリー・ウィンキーが館長を務める《ウィリーウィンキー美術館》が所蔵するコレクションが、ヒューマンスケールで展示されています。人間ではない生き物の眼を通じて美術作品を見ることを想像するという《ウィリーウィンキー美術館》のコンセプトには、元夫婦によるアーティストユニットとして、自分達らしく豊かに暮らすためのアイデアや、新しい家族のあり方を模索する占部・三井ならではの問いかけが感じられます。(三島満願芸術祭2024 パンフレットより)
みんなのオノマトペ
午前
わっせわっせ わいわい コトコト テカテカ スイスイ~ スイスイ プカプカ スヤスヤ ぷくぷく プカプカ コンコン わんわん すいすい サラサラ くるくる
午後
すぽっ ホッコリ ぎょぎょ キラキラ ぽわ そよそよ るるるるるー
むずむず ワクワク!! ムホッムホホッ ふわふわ わいわい ふわっ
ぽろぽろ
まとめ
原寸大の小さな世界から、今度は美術館内部をヒューマンスケールで体験する展示へ。
川辺の 美術館には入れなかった部屋の内部が体験できるスペースに、数人が「すぽっ」と収まりました。
その空間で一緒に「わいわい」。再び、賑やかな鑑賞会がはじまりました。
そこでまず、感じた言葉は「スイスイ~」「スイスイ」「プカプカ」「ぷくぷく」。小さな魚が壁に泳いていることに注目した言葉がたくさん出てきました。
そして、魚の他にも壺が「コトコト」、壁の質感が「テカテカ」、椰子の木が「そよそよ」全体の雰囲気を捉えて「サラサラ」「ふわふわ」「ぽわ」「スヤスヤ」「ホッコリ」など、ゆったりとした穏やかな印象の言葉がたくさん出現して、この作品の雰囲気が表現されていました。
そして、犬の落穂拾いの絵画から「わっせわっせ」、自画像から「ムホッムホホッ」と声を想像したり「わんわん」と犬の鳴き声が出てきて、やはりここでも犬であるウィリー館長の存在が色濃く感じる言葉をキャッチしました。
鑑賞会を通して、ヒューマンスケールに拡張された小さなウィリーの犬らしい世界に包まれて、みんなでタイムトラベルしたような不思議な気分を楽しみました。
ウィリーの世界をより高い解像度で見ることで、ウィリーが好きなこと、大切にしていることが深く鮮やかに見えてきて、今目の前にある三島の「美しさ」がより愛おしく感じられたのは私だけでしょうか?