京アニは人生
旅行のまとめ記事もまだなんですが、
急遽、この話題にします。
皆さんも京アニ放火事件についてはご周知だと思います。
僕らニコ厨
ちょっとだけ話題がズレますけど、
2007年、初期のニコニコ動画は、誰かがYOU TUBEの動画を転載して
そこにコメントを流れるようにしただけの動画サイトでした。
YOU TUBE自体も違法アップロードだらけで、
誰かが地上波アニメをアップしまくってた訳です。
特に、この時期のアニメは京アニがダントツで優れていた為、
特にらき☆すたはMADにしやすい素材で、親和性が高かったのか、
当時のニコニコの空気に合っていました。
それに大きく貢献したのが京アニの作品です。
実際それで原作本、DVD・BDの売り上げが伸び、
そこからの経済効果も案外無視できない為、
違法アップロードを根絶やしにするのが正しいのか?
角川の広報責任者も頭を拱いていました。
OP、EDをアレンジしたり、
ハルヒのEDのハレハレダンスを踊ってみたり、
らきすたのMADが作られたり、
それだけ聞くと、MAD文化自体はflash時代からありましたが、
動画になった事により、
歌い手、DTM、絵師、踊り手・・・など
色んなクリエイターに光が当たるようになったという事です。
そこから生まれたクリエイターは、自ら発信し、
メジャーデビューした人も何人もいます。
何よりそういう文化に接して毎日が凄く楽しかったです。
こういう環境と背景があったからこそ、京アニが
社会現象にもなる作品をいくつも生み出してきたとも言えると思います。
気付くとヲタクになっていた
2006年、僕も神戸の大学に通っていた為、
近くにある甲陽園、西宮北口が舞台で、
友人と会う度にハルヒの話題で盛り上がりました。
CLANNADやフルメタって作品もいいよって薦められたり、
色んな作品に手を出し、
気付くと周りからアニメヲタクと呼ばれていました。
2008年初めての一人旅で、東京に行き夏コミに参加し、
いつか自分も作り手として出たいと漠然と思うようになりました。
またニコ生始めたのも2009年位ですが、自分の周りでは一番早かった。
らきすたやけいおんのおかげで輪が広がり、
自分の日常に多大な影響を与えた事は間違いないです。
僕も夢を魅せたいから・・・
かつて何も持ってなかった僕が今創作をやっている。
今でも別に博識でもなく、頭も良くなく、
優れた能力もあるとは思っていない。
でも、やっている。
「ただの人間には興味ありません」
ただの人間のキョンがハルヒの日常を変化させたように、
僕にもできると思ったからだ。
夢が奪われた瞬間・・・
言葉が見つからないし、今でも心に喪失感が大きくて
上手くまとまらないが・・・
亡くなった33人の中に、今までの作品に携わったスタッフが
いる事を想像すると何とも言えない気持ちになる。
アニメ作品というのは、視聴率や株価や経済効果だけではない。
これから作品に触れる事になる未来の子供や若者、
ファンの夢や希望、文化を奪った事にもなるだろう。
Twitter上でもこれだけ声が集まるというのは、
僕だけではなく、沢山の人に夢を与えてきたのだろう。
仕事も作品も一人ではできない。
クリエイターが集まってこそ生まれる。
これがもしクリエイターじゃなくても、
どんな仕事の人のどんな人であっても、
命は一つ。
社員は財産。
でもね・・・
この事件はアニメ業界がどうとか、
次の京アニ作品を観れなくなるとか
そういう事でもない気がする。
だってね・・・
やっぱり・・・
人の命は重い
・・・から。
今回の事件で亡くなられた方にご冥福をお祈りします。
追記∶犠牲者は34人だそうです。