サトシ引退について大人の事情を徹底解説
ポケットモンスターを知らない人はいないと思う。
説明不要の大人気ゲームだが、
「ポケモンってまだ新作出てるの?」
「アニメまだやってたんだ?」と知らない人もいるかと思う。
1997年にアニメ「ポケットモンスター」が始まって、
今年で26年目で、なんと主人公・サトシが引退するという事だ。
【公式】アニメ「ポケットモンスター めざせポケモンマスター」第147話「虹とポケモンマスター!」(見逃し配信)
アニメが始まった当時、私の一つ年下だった彼は今でも10歳。
子供だった私もテレビの前で夢中になり、彼の旅路を眺めていた。
私は37歳になり年の差も開いた。
本当に終わりが刻一刻と近づいていく度に、
サトシの表情に哀愁を感じて、なんかもう感無量である。
どうやらリーグ優勝は夢の終着点ではないし、
彼のポケモンマスターをめざす旅は今後も続いていくそうだ。
今回はアニメのポケットモンスター、通称アニポケ。
なるだけ分かりやすく"サトシ降板の大人の事情"を解説したいと思う。
私自身も全てのアニメを視聴した訳ではないですが。
個人的見解や憶測も入ってるので、あしからずという事で!
アニメは●●●を販促の為の手段??
ここでアニポケが何の為に放送されてるのかを改めて考えてみるが・・・
少しポケモンの話と離れるが・・・
通常、地上波アニメには2種類ある。
①『ホビー販促アニメ』と②『深夜アニメ』である。
大体はどちらかに分類される。
①『ホビー販促アニメ』
ホビー販促アニメは玩具やゲームを売る目的のアニメである。
旧夕方アニメの大半がこれである。
プリキュアや妖怪ウォッチ、ポケモンもこのカテゴリーだ。
ガンダムの例が分かりやすいだろう。
ガンダムはガンプラを売るためのアニメである。
こう言えば語弊があるが、正直言って
内容が面白くなくても、出来が悪くても、
玩具さえ売れれば何だっていいのである。
ただ、視聴者はそんなアニメ、駄作だ、クソだと言われ、
観ない=玩具も売れないので、
アニメの出来や内容は非常に重要な要素である。
正直、昔の子供向けアニメは
話の整合性も取れておらず、キャラや人物描写もあっさりしていて、
どーせ子供向けだから適当で良いという風潮はあったが、
近年は話の内容も濃く、人物描写や掘り下げもしっかりしてて大人が見ても納得して満足できるレベルのクオリティが上がっている。
逆にアニメは良くても、玩具やゲームが思ったほど売れないアニメというのもまぁまぁあったりする。
あ、明日のナージャ・・・いやこの話はやめよう・・・
とにかくアニポケはゲームを売る為のアニメだという事だ。
②『深夜アニメ』
もう一つは深夜アニメである。
深夜アニメの制作費は主にBDやグッズで回収している。
BDの売上次第で第2期が作られるかどうか判断しているのである。
ただ、最近はストリーミング配信が主流で、
DVD・BDは売れなくなってきているので、少し変わってきているが、
未だにBDの売上を大きな指標、目安にしている。
音楽業界のCDと構造は似ている。
ポケモンはこちらではないので、深夜アニメの話もこの辺にしておこう。
で、サザエさんはどっちなの?って疑問もあるが、
それは置いときましょう。
『●クール』??←全部決まってます!
まず、1クール=3ヵ月、大体12話程度です。
アニメの話数の最小単位である。
鉛筆の1ダースと同じである。
①ホビー販促アニメは、通常4クール(1年)
人気があったり、ジャンプアニメとかは原作が続いているので、
2ndシーズンや2年目もやったりする。
プリキュアは大半が1年で終わって新シリーズが始まるのも、
メイン視聴者の女児の成長が早く、卒園で女児向けアニメを卒業してしまうからという儚い現実もある。
ファーストガンダムもあくまで少年向けなので、ガンダムもその流れを汲んでいる。
②深夜アニメは、通常1クール(3カ月)or2クール(半年)である。
人気の見込める作品は2クールやるパターンが多い。
先程も言ったが、数年後、続きの第2期をやってくれるのは
BDの売上次第という事である。
9割のアニメはこの1・2・4クールの法則に従って終わる。
第2期や2ndシーズンを作るアニメが、異例で珍しいのだ。
ガンダムとかドラゴンボールとか続いてるじゃん、結構多いじゃないか?
って思われる方もいるかもしれないが、ヒット作はごくごく稀なんですよ。
大半のアニメは1年未満で終わるんです。
ポケモンも最初は1年で終わる予定だったアニメで、
26年も続いた事が異例中の異例なのだ。
しかも主人公を変えることなく、サトシ続投で・・・。
アムロが26年もモビルスーツを操縦してるようなもんである。
ありえない。
必ず飽きやブームの終焉が訪れるゲームが原作でこの快挙である。
こんなアニメは他にないと思う。
ゲームやアニメが世界的に大ヒットし、劇場版ミュウツーの逆襲は映画史に残る名作ですよね。
関空でANAのポケモンジェットが飛んでるの見た日は感動モノでした。
ロケット団降板?
アニメの評判で、脚本や内容自体にテコ入れが入る事がしばしばある。
ロケット団の3人組(ムサシ・コジロウ・ニャース)は
実はクチバシティ辺りで、物語から退場する予定だったが、
人気が出たので続投されたという話がある。
あと、コメディ要員だったが、一時期(BW編で)シリアス路線に変更。
結局不評だったので、元のコメディキャラに戻された経緯もあったりする。
タケシ降板の話とかもかなり有名なエピソードだ。
これも話が逸れるので割愛。
サトシリセット
新シリーズが始まるとサトシが弱体化する謎現象である。
サトシが新人トレーナーに負けたり、
以前見たであろうポケモンなのにまたポケモン図鑑開いたり、
覚えた知識や、成長した精神が何故か元通りになってしまって、
あたかもリセットされたように感じる現象である。
サトシの夢がポケモンマスターになる事なので、
あまり強くなるとライバルや敵がいなくなる。
でも強くなっていかないと、成長もないし矛盾も出てくる。
この帳尻合わせは26年間の間に何度もすでに限界を超えていて、
半分ネタではあるものの、
シリーズの長期化がもたらしたアニポケ最大の問題点でもある。
だから、「いい加減サトシ降板しろ!」という意見も少なからずあった。
ゲームの新作=アニポケの新シリーズ=全て続きの話で、
未来の時系列に組み込んだ弊害でもあるとも言える。
本当にポケモンに携わった脚本家は頭を悩ませたと思う。
サトシ降板は前にもあった?
実はシリーズが変わる度にサトシ降板→新主人公交代の話は今までにも何度かあった。
第2世代「ポケットモンスター金・銀」の時期に、
「ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説」という番外編があったが、
実際視聴率が落ちて慌ててサトシに戻した話もある。
もはや半分黒歴史扱いであるwww
第4世代「ポケットモンスターダイヤモンド・パール」の時は
女主人公ヒカリをメインに、構想段階ではサトシが出てない噂もあった。
いずれにしてもサトシ降板は失敗していて、
やはり続投を望む声が大きかったのだろう。
だから今回も正直分からない。
もっと、マジレスすると、サトシの中の人つまり松本梨香さんが契約を更新してるかどうかだけの話なので、
リコの旅仲間としてしれっと出てくる可能性は大いにありえる。
新ピカチュウ(サトシの手持ちじゃない)は大谷育江さん続投なので、
やはり松本梨香さんがどうなるのか?という一点だろう。
声優のギャラ問題
これも話すと長くなるが、松本梨香さんを始めメイン声優は年を重ねている。
ピカチュウ役の大谷育江さん、ムサシ役の林原めぐみさん、タケシ役のうえだゆうじさんを始め、もう皆ベテランクラスだ。
声優の仕事の報酬は"ランクアップ制"というのを取っている。
ランクが上がるとギャラが上がるそうだ。
新人声優は安く、ベテランになるほどギャラが高くなる。
だから予算の少ない深夜アニメは若手声優を採用する傾向があるし、
1年で新装開店するプリキュアとかもまさにこの為である。
オールスターになると途端に口元だけ動かない謎現象が起きるし、
昭和の名作アニメもリメイクされたら、
主人公とメインキャラ以外若手声優で置き換える例もある。
さすがにポケモンも26年もやってると予算面でキツくなってくる。
確かに世界的コンテンツになって儲かってるだろうから、
初期の頃より予算も増えてると思う。
ただ、いくら無印時代よりもお金をかけて制作できるとはいえ・・・
どっかで若返りをする必要がある。
今まではヒロイン交代でしのいできたんだと思う。
(カスミ➡ハルカ➡ヒカリ➡・・・➡セレナ➡・・・)
だから、サトシ降板は松本梨香さんを勇退させるという名目があるのだと思ってます。
新主人公リコについて
ただ、いきなりリコを主人公にして、視聴者が困惑しないように
リコにサトシ的要素を残すのではないかなと思ってます。
Lの※ペンダントがサトシの帽子のマークに似てるのは周知の事だけど、
※追記:髪飾り(ペアピン)
リコの性格をサトシっぽい感じに寄せてくるんじゃないかと個人的に予想しております。
リコが何者なのか、サトシの娘説については始まってみないと何とも言えません。
とまぁ上げたのがサトシ降板で考えられる大人の事情だ。
ポケモンっていうのはあくまでも子供向けのコンテンツだ。
もちろん大人でも夢中になれるような楽しい作品でもある。
大人が作った子供を楽しませるコンテンツだ。
その子供向けのコンテンツにも色々と事情が渦巻いているという事が分かっていただけたと思う。
本当にサトシ、及び松本梨香さんにはお疲れさまでしたと言いたい。
でも、彼の旅はまだ終わっていません。
「全ては見果ての夢、ポケモンマスターへ」
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