誰かと一緒に考える「生きづらさ」があってもいいと思うから
自然体な生き方を考えるメディア『ソラミド』の編集部がお送りするnote。編集部員が考えたこと、感じていることを自由に書き記します。今回は編集部員の貝津が担当。肩の力を抜いて、ゆるりとお読みください。
はじめまして、自然体な生き方を考えるメディア『ソラミド』の編集部メンバーの貝津美里(かいつみさと)と申します。
私たちは普段、インタビュー記事を中心にして、自然体を問うきっかけをお届けしています。
編集部の活動・編集部員の感じたことなどを書き記していくソラミドnote。
今回は2022年8月から編集部の一員として仲間入りをした、ほやほやな私の自己紹介とソラミドへの想いを綴っていきます。
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改めまして、ソラミド編集部の貝津美里です。
ふだんは「生き方を伝えるライター」として、法人・個人問わず、人の生き方・働き方・地域での暮らしをテーマに、インタビュー記事を書いています。人の想いを聴くのが大好物な私ですが、その原点は学生時代から抱える「生きづらさ」にありました。
大きな原体験としては、2つ。
一つは、就職活動です。みんな同じ髪型・服装で、定型文に固められたような面接練習を繰り返す。リクルートエージェントから紹介されたサイトに登録をして、ぽちぽちと職種と業界を選択する。しまいには、「働きたくない」「就活だるい」「ずっと学生がいい」という本音が教室中から聞こえてくる。
なんのために働くのだろう?仕事ってなんだろう?
そんなモヤモヤが頭からこびりついて離れず、「みんなと同じように」就活ができませんでした。
そしてもう一つは、新卒で入社した会社を半年で早期退職をした経験です。毎日同じ電車に乗り、同じ席に座り、同じスーツに袖を通し、同じ仕事を繰り返す。そんな日々に自分の中で何かが朽ち果てていく恐ろしさがありました。
そして蝉も鳴き始めない7月のある朝。とっくに目覚まし時計は鳴っているのに、いつまでもベッドに横たわったまま涙をわんわん流して「みんなと同じようにできない......」と心の声をこぼす自分がいました。
会社を退職をした後も自己肯定感が低く、自信がなかった私は「できない」部分にばかり目を向けてばかり。「自分はダメなんだ、頑張っていないと価値がない」と、自分で自分の首をじわじわと絞めるような日々を過ごすことになります。
そんな中、「どう生きたいか」を悶々と問い続けました。そして自分なりの一つの答えにたどり着きます。
自分はもちろん、自分と同じように生きづらさを抱えている人の、生き方の選択肢を広げる仕事がしたい
文章を書くことが好きだったこと。人の話をじっくり聴くのが好きだったこと。
それを掛け合わせ、新しい道として踏み出したのが、ライターでした。
世界中の人にインタビューをし、いろいろな生き方を文章にして読者に届けたい。
実際に一人また一人とインタビューをするうち、だんだんと「こうあるべき」「こうしなきゃ」という凝り固まった価値観がほぐれ、生きやすくなっていく自分がいました。
そこからさらに「こんな生き方があるんだ」「あんな働き方があるんだ」と、読者の心がふっと和らぎ、明日を生きる灯火になったならこんなに嬉しいことはない。次第に、「生き方を伝えるライター」は私の生きがいになっていきました。
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みなさんは、「ふつうに」「ふつうでしょ」という言葉を耳にしたとき、どんなことを感じますか?私はいつも、ナイフを喉に突きつけられたようなドキリと表情がこわばる感覚を覚えます。そこにはあたかも、「正解」や「答え」があるかのように会話が進んでいく。
「ふつうじゃないのかも」「みんなと感覚がズレているのかも」
そんな生きづらさを一人で抱え続けた私は、自然体な生き方を考えるメディア『ソラミド』に出会い、ある変化が起きました。
『誰かと一緒に考える「生きづらさ」があってもいいのかも』
編集部には、生き方に悩んだり、迷ったりすることを、そのまま受け止めるメンバーがいます。対話を通じて、自分なりの自然体を模索する人たちが集まっています。インタビューをさせていただく方も、100人いれば100通りの自然体なあり方を語ってくれます。
もちろん、ソラミドを読んでくださる読者の方も、それぞれの悩みや問いがあるでしょう。
「ふつうなんてない」「みんな同じではない」
だからこそ、生きづらさを生きづらいままに、一緒に考える人がいてもいいのではないかと思うのです。もし、「私だけかも......。」と、呼吸がしづらい思いをしている人がいたら、そっと気になる記事やPotcastをのぞいてみてください。
答えも正解もありません。あなたと一緒に考え続けるために、私はソラミドで「いろっっっっっっっんな選択肢」を届けたいと思っています。
(執筆:貝津美里)