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物を持ちすぎない大切さ

物を持ちすぎない、すごく単純なようで難しいことだ。

私の母は物をため込む性質だった。

「若いころに流行ったファッションはまた流行るのよ」

「また使うかもしれないから」

そう言い、なんでも取っておく人だった。

そんな母は、今年の9月に病死した。

60歳代という若さで亡くなった母。

思うところはたくさんあったかもしれない。

しかし、ほしい本を買って読んだり、やってみたいハンドメイドがあれば物品を買いそろえたり、晩年にしたかったことをできていたみたいでよかった。

そう、思いに更けていた折、遺族の重大な任務がやってきた。

皆さんご存じ、故人の遺品整理だ。

私は一人っ子で、遠方に住んでいたため母の持ち物には一切関与してこなかった。

そして、いざ箱を開いてみると、それはもう…

「我が家ではブラックホールを飼っているのかな」

そう思ってもしたかがないほどの、もの、もの、もの…

もはや、自分が何をため込んでいるのか覚えていなかったのではないか

そう思うほど、とんでもない量の遺品が出てくる。

そのほとんどは、

しまい込んでいて、もはや着ることのないであろう洋服と

数百冊にも及ぶ本。

洋服においては32歳の私が生まれる前のものばかり…

「どうしてこんなにため込んでいたのか」

悲しみを通り越して呆れと疲労が襲ってきた。

決して、母のことを悪く言うつもりはないのだが…

そして、この遺品整理をきっかけに私の物への考え方がガラッと変わった。


母は物をため込むことを楽しみ、買うことでストレスを発散していた。

なんたって、病気なのだからそんなのいくらでも目をつむれる。

しかし!

いくら何でも多すぎやしないか…🤣

と思わざるを得なかった。

「母が満足できてたなら、喜んで私が処分しよう!」

「思い出が詰まったものだから捨てれなかったのね」

全然、大丈夫。

でも、私はこんなにものを置いておくわけにはいかない

だって、私はまだ元気だし、いるものいらないものを整理できるのだから


そう、生前整理ってほんとに大事だと学んだのだ。

普段から持ち物を見直し、必要以上のものを持ちすぎないようにする。

これがほんとに大事。

何も、今すぐ天へ旅立つわけではない。

誰だって、自分が死んだときのことなんて考えたくないだろう。

でも、残される人たちのことを考えるとどうだろうか。

私は家中の押し入れの中をひっくり返すほどの重労働を、旦那にはさせたくない。

少しでも、休暇中に心身を休めてほしい。

帰省した際にヒシヒシと感じた。


では、どうすれば物を持ちすぎずに居られるだろう。

実家を後にして、おうちに帰ってきてから考えた。

行動して考えてみていくつかの結論にたどり着いた。

  • 持ち物を把握する

  • 定期的に物を見直す

  • 衣服は衣替えのタイミングで見直す

  • 本当にいるものなのか吟味する

  • 売れるものは早いうちに売ってしまう


いったい何があるのか、把握することが一番大事。

ないと思っていて買った後に発見する、なんてことは誰もが経験あるだろう。

余分なものを増やさない、ということにもつながる。

そして、見直しのタイミングを自分の中で確立すること。

ずっと置いているけど、いつ着るのかな?

そんな洋服を何着か見つけたので、ウエス行きとなった。

捨てるのが惜しいなら、リサイクルショップや寄付ボックスを利用してでも処分することをお勧めする。

実際、寄付ボックスには何度もお世話になった。

「誰かが着ることになる」

「恵まれない人へ届きますように」

服への感謝とその後への祈りとともに手放せる。

すごく素敵なシステムだと思う。

また、本やガジェットなどはBOOKOFFなどで買い取ってもらうといい。

以前はメルカリを使ったこともあるが、包装が苦手で断念した。

それに、量が多いと一括で買い取ってくれる店舗が助かる。

母の遺品である数百冊の本は、実家までスタッフさんに来ていただき、

その場で検品してもらって持って帰ってもらった。

店舗への相談ありきだけど、量が多いとそういうこともできる。

まわりまわって誰かの手に届くと考えると、処分する罪悪感も少ない。


普段から持ち物を確認する習慣をつける、私が学んだ大切な教訓だ。

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