itukano_nikki_Jan_卒論-大学7年生
▶1th Jan
天気は大荒れ。吹雪と時折の雷。
年末から福袋を買おうかと毎年悩むけど、
外の強風音を聞いて動かない理由にする。
よいしょと気持ちを起こして、実家に連絡をする。
おばあちゃんの声は、優しくて弱々しい。
「帰ってこんね、寂しかよ」と。
昼過ぎ、兄から家族写真が届く。
写真が嫌いという父も映っていて、ちいさな姪っ子を抱いていた。
白髪と色白肌の姿は、いまにも写真から消えてしまいそうだった。
母はしっかりした少し怖い顔がずいぶんお爺ちゃんに似てきた。
お嫁さんは笑顔