【土壌診断キット】カラーチャートをアップデートしました
※この記事は、土壌診断キットご購入者向けの内容です。
使いづらかったカラーチャート
土壌診断キット付属のカラーチャートですが、少し使いにくい点がありました。
①実物と色が違う
印刷物なので仕方ないといえば仕方ないのですが、写真を印刷した方が分かりやすかったんじゃない?
②微妙な色の違いが分かりにくい
これは仕方ないです。PH試薬なんかもそうですが、肉眼での判定には限界があります。
③成分含有量が分からない
成分量をざっくり把握するためのキットですし、実験室でやるような測定とも違うので、正確に数字を出す意味もあまりないですが、なんとなくもやっとしますね。
とまあ、こんな課題があるわけなのですが、これらを改善すべく、新カラーチャートを作ってみました。
新カラーチャート
これは印刷物ではなく、スマホに表示するやつです。診断キット用のタイマーアプリに付けています。(Google Playには登録していないので、下のリンクからアクセスしてください。)
こんな感じで、実際のチューブを写真に撮って貼り付けたものです。紙のやつよりは分かりやすいですよね?
窒素とリン酸の試薬は「比色法」といって、成分と反応して変化した色で判定しますが、カリの試薬は「比濁法」といって、試薬と成分が反応してどのくらい濁るか、要はどのくらい光を透過するかで判定しています。
ので、チューブの向こうに黒いチャートを置いて、これがどれだけ透けて見えるかを確認するのですが、これがとりわけ分かりにくかった。
新カラーチャートでは、実際のカラーチャートに乗せた写真としました。どうでしょうか。
測定参考値
それから、チャートの右側には参考測定値を記載しました。これはほんとに目安だと思ってください。正確さを保証するものではありません。
また、低や高だったとしても、野菜によってはそれが適正値だったりしますので、注意してください。
測定手順の変更
説明が前後した感がありますが、新カラーチャートを導入するにあたって、測定手順の変更があります。(前記アプリのマニュアルには反映済みです)
なんでこうしたかというと、色のコントラストをはっきりさせて、肉眼で見ても分かりやすくするためです。溶液が少ない方が色が濃いんですよね。メーカー推奨の手順ではないですが、まぁよいかと思いました。
カリの手順は変わりません。溶液を減らすと濃すぎて余計分からなくなりますので。
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