【家庭菜園】「自分で土壌診断」秋作の準備
こんにちは そらまめです。
農家のみなさんがやっているらしい土壌診断。これを自力でやりたい!と考えて取り組んでいます。にんにく植え付け前の診断をしましたので、やり方などご紹介します。
土壌診断とは
土壌診断というと、たいていは土の化学性診断(肥料成分量による診断)を指すことが多いようです。PHがいくつ、窒素・リン酸・カリがどのくらい、というやつですね。農協などで土壌診断サービスが提供されています。
農家向けとしては普通の値段かもしれませんが、家庭菜園向けとしてはちょっとお高いですね(家庭菜園で頼む人もいないでしょうけど)。さらには、診断結果が出るまで数週間かかります。場合によっては栽培計画に影響が出てしまいます。
自分で土壌診断
でも、どうしても診断したい。栽培に失敗して、なぜ失敗したかを考えるとき、土の状態は把握しておいた方が改善策を見出しやすいと思うのです。
専門家がやるような診断ができなくても、できる範囲でやれば栽培にきっとプラスになると考えて、試行錯誤しています。
現時点での診断項目は以下の通り。順次やり方をご紹介。
・PH
・EC
・窒素
・リン酸
・カリ
・カルシウム
・マグネシウム
PH・EC
PH&ECメータを使って測定しました。詳しくは下記の記事をご覧ください。
リンク貼るとスペースとりますね。もう少しコンパクトにならないのかな。
窒素・リン酸・カリ
こちらについては市販の土壌診断キットを使いました。これは私が売ってるやつです(NPK土壌診断キット(PR))。米国製ですが、国内で買えたらいいんじゃないか、と思って仕入れてみました。よかったら買ってください。
(使い方はリンク先の説明をご参照ください)
これ以外では、国内では「みどりくん」くらいでしょうか。すみません、私はこれ使ったことありません。こんど、NPK土壌診断キットとの比較記事書いてみたいと思います。
カルシウム・マグネシウム(石灰・苦土)
カルシウム、マグネシウムについては色々と探したのですが、土壌診断用のキットがなかったのでアクアリウム用で代用しました。
土壌診断用としては測れるレンジがどうかという感じはありましたが、工夫次第でなんとかなりそうです。これについても別記事書いてみようかな。
購入はAliexpressで3,500円くらい。このサイトはnoteでブロックされててリンク貼れないので、お手数ですが検索してみてください。
コストはどのくらい?
さて気になるお値段ですが。測定1回あたりのコストはざっくりこんな感じです。
PH・EC:20円
メータが壊れるまで100回測れるとして(もっと測れると思います) 2000円/100=20円。
窒素・リン酸・カリ:100円
それぞれの成分が50回測れますので、約5,000円/50=100円。
カルシウム・マグネシウム:175円
こちらについては、測定する成分の濃度によって測定回数が変わってくるものでして、だいたい20回測定できるとして3500円/20=175円。
合計 約300円
まずますではないでしょうか。
厳密にいいますと、土壌診断診断サービスとは測定方法が異なり精度も下がりますが、測定値の変化と作物の出来を照らし合わせることで見えてくるものがあるはずです。
毎回フルで測定する必要はないと思いますが、最低限PHだけはやっておきましょう!
測定結果
にんにくを植える予定の区画の土壌を測定した結果です。そんなに悩むような結果ではなく、以下のように診断しました。マグネシウムなしと出たんですが、キットのレンジに引っかからないほど少なかったということか。
・石灰入れすぎ
・肥料全般なさすぎ
上の画像は土壌診断結果を記録するためのWEBアプリです(PR)。まだベータ版、これから機能拡張、改善していく予定。測定値入れると診断までやってくれるようにしていきたいと思っています。
にんにくの施肥設計
土壌診断の結果「肥料まったくなし」だったので、施肥基準通りの肥料を入れることにしました。
PHについては上限を軽く超えているのでちょっと心配です。石灰資材は一切入れてません。
PHを少しでも下げるために肥料は化成肥料を採用しました。ピートモスを入れるとPHを下げられるようですが、コントロールが難しそうで今回は自重。
最後に
「ざっと駆け足」的な記事になってしまいましたが、今後それぞれを掘り下げた記事を書いていきたいと思っています。