【一重コンプレックス?】ありのままの自分を好きになろう。
高校時代、私は目の一重がコンプレックスだった。
いや、大きなコンプレックスというほどではないが、「二重=可愛い」という方程式が自分や周りにあったからか、「私は二重じゃないから、可愛くないのかな?」「二重になったら可愛いくなれるのかな?」と悩んでいた。
メイクを覚え始めていた私は、少ないお小遣いを使い、二重のりを購入した。のりを使って、自分で二重を作る決心をしたのだ。
買って帰って、すぐに試した。
鏡を用意し、Youtubeで見た動画を参考に、失敗しないように慎重に。
「どんな顔になるかなあ」と想像を膨らませながら、のりが乾くのを待つ。
そして数分後、のりが乾いた。
私は「これで可愛くなって、生まれ変わるのかもしれない。人生が変わるかもしれない。」そう思うほどに、自分が可愛くなったという期待から、後の人生の妄想までしていた。
両目ともできたところで、鏡で自分の顔をまじまじと見た。
「まるで自分じゃないみたい!想像通り、目がぱっちりして可愛くなった!」
となる予定だったが、何かが違う。
違う意味で「自分じゃないみたい」と思った。
「これが私?」
戸惑いながらも、「自分が気づいていないだけで、案外可愛くなれているのかもしれない」と言い聞かせた。そう心で繰り返しながら、ただただ鏡を見つめていた。
姉がやったきた。
「二重作ってみたんだけどどう?」と聞いた。
姉は「んー、自分がそれがいいって思うなら全然いいと思うけど、いつもの方がいいよ。何もしない方が、可愛いと思う。」と言った。
私はもう一度鏡を見た。
やはりそこには、私じゃない別の誰かがいた。
少しして、二重のりをとった。
鏡を見ると、いつもの自分がいた。
見慣れた顔があるのが嬉しくて、「ニコッ」と笑ってみた。
なんだか自身と勇気が湧いてきた。
「さあ、これからメイクの勉強だ!!!」
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世間や周りの言う「可愛い」にとらわれず、ありのままの自分を好きになろう。
周りと比べてもいいことはない。生まれるのは劣等感か優越感だけ。
自分の「好き」や「可愛い」を大事にしよう。
そしてなりたい自分になろう。
そうしたら、今度は自分を磨いて、もっと自分を好きになろう。
努力する人は、みんな素敵で輝いています。