美しい日本語から派生するクイズ王の技術

先ほど放送されていた『ももクロちゃんと!』で、クイズ王の古川洋平さんが早押しの極意を教えていた。

クイズをする上で早押しというのが大事になるとのことで、どのタイミングで早押しボタンを押すのかを解説していた。
その中で特に面白かったのは「アナウンサーが問題を読むから成立する早押し」みたいなのが存在すること。

ちょっと百人一首とかと同じなのかもしれない。
次に読む言葉が「き」から始まるのか「あ」から始まるかで息遣いは変わってくる。
それを見越して早押しをするんだとか。
クイズでよくある「〜と言えば〇〇ですが」みたいなひっかけ問題もあるけど、それすら"問題の読み方"で予想するらしい。
言い切りそうな読み方か、はたまたもう一文ある読み方なのか…。
本来文章とは構成されていることを見越して読み始めるのだ。
そしてそれが文頭の話し方、読み方から感じられるものなのだ。(美しいなあと感動する…

そして何がすごいかって、「日本語って、文章って、こう読むのが美しいよね。」っていう認識が一致しているということだ。

私自身声優の勉強をしてきたこともあって、日本語の美しさに惹かれてきたし、正しい日本語を義務とされてきた風習が好きだった。
「ら抜き言葉」とか「鼻濁音」とか、そういう変わりつつある日本語をどこまで守っていくかみたいなところも結構ワクワクしてしまう程度には美しい日本語は好きだ。
結末がこうなら最初はこうなるよね(逆も然り)、みたいな考え方を常に心がける。
普段使っているからこそ意外と気づかないかもしれないけど、しゃべりを生業にしている人はそういう構成みたいなのきちんと考えてますよね。
お笑い芸人さんとかも尊敬する。

話は戻るけど、そんな美しい日本語を常に伝えてくれるアナウンサーの方がいて、それをやはり美しいと感じる人が予想外のところ(クイズ王)にいて、なんだか嬉しくなってしまってついnoteを書いた。

文章を声に出して読むことってほとんどの人ができて、その美しさみたいなのって意外と評価されることは少ないと思っている。
プロの人と一般の人を比較するとそりゃ鍛えてる筋肉が違うよねみたいな話で違いはあるけれど、じゃあどれだけすごいんだ?みたいなところって、実際に評価される場所や機会はないと思う。

でも意外とそういったところで、美しい日本語の共通認識がある故に成立している世界がある。

面白いな〜

自分が正しく日本語を使えてないことは棚にあげますが、日本語は美しくて好きなんですよ。
情緒があって、奥ゆかしくて、風情を感じるんですよ。

クイズという別の視点から見るその読み方の美しさみたいなのを知って、改めて感嘆しました。

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