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短歌集の制作過程vol.2

「空色短歌集」の募集を8月31日をもって終了させていただきました。多くのご応募とシェアのご協力ありがとうございました。おかげさまで、総計333首の短歌が集まりました。9月上旬にはお預けいただいた作品から選首をおこないます。

募集期間中、応募作品を都度確認させていただきながら、テーマに掲げた「メンタルヘルスと日常」が皆さまにとってどんな位置付けなのだろうと想いを馳せておりました。絶望、希望、言い淀む想い、インナーチャイルドなど、多種多様な姿をしているように感じられました。

そこには誰かとの関係性や、生きづらさの受容、リカバリーの段階、環境因子など、多くを内包した言葉が紡がれており、それが作品として全国各地から集まったことに心揺るがされる想いでした。おかげさまでわたし自身の創作にも火がつきとても有意義な「待ち時間」でした。

細切れの 心を紡いで言葉とす 空につどいて意味を織りなす
わがままを言ってる自覚はあるんです 戻りたいとか離れたいとか
カーテンの隙間からみた天候で きょうの運勢決まりきっちゃう

成瀬/集首を終えて

空色短歌集は、団体としての理念「ひとも病いも 移ろいゆくもの実りあるもの」に則って「さまざまな色が混じりあう」作品にしたいという気持ちで企画しました。まさに十人十色な作品が集まってくれたことに感謝しています。

選首後、誌面のレイアウトを行いながら、可能なかぎり、リカバリーを伝える媒体として、文学作品として、アート作品としてもみていただけるように作業を進めてまいります。また、イラストという形で参加してくださった方もいます。それぞれの得意とする表現技法によって、短歌集にすばらしい彩りを加えてくださったことに主催として心から感謝しています。

製本・編集はまた別のクリエイターさんと協力体制で行います。販売時期は予定通り冬ごろとしております。年内完成を目指しておりますが、進捗の都合により後ろにずれる場合もございます。

また、当事者ならではですが、これからの季節の変わり目で体調を崩しやすいメンバーもいます。チームのなかで支え合いながら無理なく、たのしく製本作業ができるよう努めてまいりますので、温かく応援していただけますと嬉しいです。今後もこちらのnoteにて、このように制作進捗を公表させていただきますので、時折チェックしていただければ幸いです。

万が一、大幅な変更などが発生した場合は、応募時のメールアドレスとnoteにて詳細をお知らせさせていただきます。

参加者特典のクーポン配布は販売開始と同時期になります。利用方法については現在検討中ですので、続報をお待ちいただけますよう、よろしくお願いいたします。

販売先は名古屋市内での「空色のつどい」やマルシェ等での対面販売と、BOOTHを利用して販売いたします。また、外部委託を行い、東京や京都などでのイベントなどでも物販が行えるよう、調整していく予定です。

完成はすこし先にはなりますが、楽しみにお待ちいただければ幸いです。

また、同時に募集していた「体験談・リカバリーストーリー・ヒューマンライブラリー等」については今後も継続していきますので、貴重なお話を提供してくださる方、執筆していただける方、アンケートにご協力いただける方からのご連絡をお待ちしています。


最後に次回の「空色のつどい」
開催日のおしらせです

10月6日(日)定例会 
時間:14:00〜16:30
場所:名古屋駅西(レンタルスペース)
参加費:500円 飲食自由

参加希望の方はClear830X@gmail.comまで

ライター:成瀬


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