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黄色のバナナと青いバナナ。
「あなたの好みのバナナは?」
友達とスーパーにお買い物中、
バナナ買って帰ろう〜とバナナが売っている青果コーナーへ。
ちょっとお高めの完熟王だったり、食べ頃の黄色いバナナ、ちょっと黒くなり始めたバナナ。
夜買いに行ったからそんなに選べるほど在庫は残っていないけど、何もないわけじゃない。
どれか一つ決めて買うのかと思った瞬間に友達が放った一言。
「私、青いバナナが好きなんだよね」
青いバナナ。
その選択肢が出てくると思わなかった。
「青いバナナって硬くてすぐに食べられないって言われるやつじゃないっけ」
ともう一人の友達が呟いた隣で、
「あー、海外とか青いバナナ多いよね」と答えた私。
いずれにしても、買い物に行ったスーパーには期待に沿った熟していない青いバナナは売っていなかった。
いや、売っているところにそんなにたくさん出会えないかもしれない。
統計はとったことないけど、青いバナナが好きな人には日本であまり出会ったことがないから。
友達は渋々、黄色いバナナを手にしてレジに向かった。
一人ひとり好みは違う。
バナナはバナナだけど、好みはまちまちだ。友達のように青いバナナが好きな子もいれば、熟したバナナが好きな子もいる。大きいサイズを好む人もいれば、小さいモンキーバナナが好きな子もいる。
(そういえば、中学生の頃バナナを二口で食べるっていう友達がいた。皆驚いていたけど、食べていたバナナはモンキーバナナだった。)
中にはバナナが嫌いな人もいるだろう。
意外と、そのままは食べられないけどバナナジュースは好き。
とか、屋台で買うチョコバナナはなぜか食べちゃうなんて声も。
人によっては、「バナナにこだわりなんてないよ」、なんていうかもしれない。
バナナに好み、こだわりがあるように、バナナに限らずとも
人には人の価値観、好みがある。
大きな一括りされるものの中で、さらに細分化されて思考は分かれていく。
世の中、全く同じもの趣味嗜好を持った人なんて存在しない。
たぶんいたら逆に怖くなるレベルで。
だから、
青いバナナをたとえ選ばなかったとしても、青いバナナという選択肢があることを否定はできない。
選ぶかどうかは自分次第だけど、選択肢はを排除する権利は誰にもないのだから。
でも、選択肢が増えたら選ぶのも大変になる?
選択肢が増えれば増えるほど選び方がわからなくなる。
選び取るのも簡単なことじゃない。
そんな時は...私的選択肢は3つ。
① 騙されたと思って、1回トライしてみる。
→合ってたらラッキーと思って喜ぶ
→合わなかったら、「合わなかったな」と思って別の選択肢をチョイスしてみる
② 自分の安心できそうな、わかりきってる選択肢を選び続ける
→選択肢を増やさない、見て見ぬふりをしていれば選ばずに済む
→それ以上のプラスを得られないかもしれないし、かといってマイナスな感情にもならない
言い換えれば「安定感」のある選択かもしれない。
安定感は、冒険はないけど安心感はある。
③運任せで鉛筆を転がしてみる。
→自分で決められない、こうなったら運任せだって学生時代のように鉛筆を転がしてみる。
転がしたのは自分だし、転がして決まった事柄を選び取ったのも自分だけど、時には「運」に任せてみたくなる時もある。
そうは言っても、、選抜された選択肢に納得いかない時はきっと、心の中で答えは決まってたり。
選び取る方法は他にもたくさんある気がする。
どの選択肢に行きついても、あなたの選択肢は間違っていない。
その時のあなたの気持ちは、その選択肢だったんだ。
だから、他の人の選んだものも同様にその人にとっては間違っていないもの。
きっと、多様性って身近に溢れている。
〈余談〉
青いバナナの栄養素について
・レジスタントスターチという成分が豊富に含まれていて、便秘解消効果が高いらしい。
・糖分が脂肪に変わるのを防いでくれるから、ダイエット中の方にも特におすすめ。