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まだ4年、と思ったと同時に、もう4年、と言葉が浮かぶ。

あの日病室に満ちていた生ぬるい空気は、忘れたようで時々ふと溢れだす。

もう声も思い出せないのに、痩せ細った顔も思い出せないのに。写真のなかで笑う父は、いつまでもそのままだ。

後悔はたぶん、きっとないけれど、ふとしたときに胸が締め付けられる気がする。肩に置かれた手を感じる気がする。

4年。

短いような、長いような。

あの日無理やり進ませてしまった心の針は、今も違和感を引きずりながらそれでも時を刻む。

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