色眼鏡

青空に広がっている
雲と雲の間?
切れ間?
隙間?って言ったほうが
かっこいいのかな?

白くてふわふわな雲や
エアブラシで
シュッと描いたような雲や
ジェット気流の白線が
大気の流れで
帯や羽衣のように広がり
引っ付いたり離れたりして

切れ間や隙間から
お日様がこちらを覗いたり
陽の光が漏れて
天使の梯子となったり
時々虹色の雲や
虹色のアーチも現れる
まるで夢の中のような
黄昏時に遭遇する時もある

空を見上げることを
忘れていた数十年
私は一体この世界の
何を見ていたのだろう…
何を美しいと思い
何に感嘆していたのだろう…

おいてけぼりにしてきた
つまらなくて何の意味もない
他愛のない時間が
今は宝物のように愛おしい
悲しいくらい愛おしい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?