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製作こぼれ話 ~演劇戦闘LARP仙闘演戯編~

◼️はじめに。

みなさん、こんにちはこんばんは。
鳳仙郷LARPの空人です。

たまには自分が製作している事を話さなきゃ何も伝わらん!と思いまして、製作している事についていろいろ書いていこうと思います。

よろしければお付き合いください(*´ω`*)

今回は「演劇戦闘LARP仙闘演戯」です。

◼️仙闘演戯とは

簡単にですが、仙闘演戯とはどんな遊びなのかをご案内します。

まずベースとなっているLARPとは、「Live Action Role Playing」の頭文字をつなげた単語です。
「ラープ」と読みます。
文字通り体を動かして役割を行なう事全般を指しますが、RolePlayingが指すのは「仮想的にその様に見做して行う」事です。
つまり、遊びたい世界が剣と魔法のファンタジー世界で、あなたはそこで人々を襲うモンスターと戦う冒険者をやりたいのなら、あなたはその冒険者として振る舞うという事です。
もちろん、敵のモンスターとして登場しても良いです。

ジャンルはかなり幅広く、あらゆるファンタジーやホラー、SFなどほとんどなんでもいけます。

仙闘演戯もそのLARPの1コンテンツです。

「演劇戦闘」とついているように、「戦闘に至る過程」「ゆっくり演戯戦闘」「戦闘の結果」という3つのシーンを演じて遊ぶ、ショートLARPです。


◼️なんで仙闘演戯を創ったのか

自分がLARPにハマった一番の理由って、「戦闘」が面白かったからなんですな。
戦う事自体よりも、物語を背負って戦うという事にとても惹かれたんですね。
例えばクライマックスの戦闘とか。

そんな戦闘シーンでカッコよく戦えたら、最高じゃないですか?

◼️でもさ、戦うのって難しいよね

しかし、いかに柔らか武器を使うとしても結構激しく叩かれたりするし、なにより強い人はひたすら強くて勝てないよね、私は運動音痴だし。というハードルが高くて遠慮してる人も沢山いると思うんですよ。

本来、リアルでは無理でもLARPなら理想を体現できる!というのがLARPの楽しい要素の1つだと思うのに、リアルの自分の運動能力が反映されるなんて、そりゃあ遠慮したくもなります。

◼️そこで創ったのよ。仙闘演戯をね。

では、どうすれば戦闘を楽しむハードルが下がるのか?で考えだしたのが「演劇戦闘LARP仙闘演戯」です。

仙闘演戯は、物語が盛り上がる戦闘前後のシーンのみをプレイするLARPです。
戦闘もゆっくり演戯戦闘と言って、メトロノームの音に合わせてゆっくり動いて武器を振るうルールです。
スピードがゆっくりならどんな強者でも対等に戦えます。これはこれまでのプレイで検証済みなので、ご安心ください。

ただ、どんな攻撃もゆっくりなので全部見えてしまいます。
見える攻撃は全部防がれてしまいます。
これも当然ですね。
しかし、それでは面白くない。

◼️どうやって解決したの?

そこで、仙闘演戯では、「Fateプレイ」といって勝敗を最初に決めてからプレイする方式を取り入れてます。

これにより、勝つ為に無理な攻撃を行う事なく戦闘をプレイできます。

さらに、仙闘演戯ではタイトルにつけてる「演劇」の言葉通り戦闘も「ロールプレイをするシーン」としています。

よって、勝つ方はカッコよく戦闘に勝利するまでの流れを演じ、負ける方はいかに相手を引き立てつつ戦場を去る様子を演じることができるのです。

「演劇戦闘LARP」とタイトルをつけた背景には、参加者全員が戦闘というシーンを演じる事で、個人の演戯の集合体である「演劇」としてプレイしてもらいたい、という思いがあります。

演じて戯れる「演戯」だから、ヒットを取るために強い斬撃で相手を斬る必要はなく、当たる瞬間にそっと刃を相手に添えればいいのです。
そこで一瞬止めて、一気に撫斬る。

どこかのアニメで観たような、戦闘のクライマックスで放たれるような、思わず目が、心が惹かれるような、最後の一撃を演じてみたくはないですか?

または、最後まで立ち塞がる、主人公達の最大の敵を演じてみたくはないですか?
主人公の渾身の一撃に倒されるも魂は決して折れず、不屈の闘志が燃え上がり、「まだ諦めんぞ!!今回は力及ばなかったが、いずれまたお前達の前に、必ずや我は立ち塞がるっ!!」と激しい憎悪を叩きつけて爆散したくはないですか?

仙闘演戯なら叶いますヨ。

⬛︎おわりに。

仙闘演戯を作ったきっかけはLARP戦闘を運動を不得手としている人でも楽しめる様にしたい!という事から始まりました。

しかし、実際にプレイを重ねてみると演戯の性質が「戦う戦闘」を、「戦闘を演じるシーン」に変えていってくれた感じがします。

先日は村人を演じてたプレイヤーが、戦闘シーンでは武器を持って攻め込んでくる相手に怯えて逃げ回るという演戯を披露してくれました。

演じて戯れるこの遊びは、大きくて広い可能性を持ってるんだなぁとしみじみ感じております。

皆様も、機会があればぜひ遊んでみてくださいね。


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