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愛なんてものは

あの頃の自分に言ってやりたい

お前が期待している、それは

愛なんてものじゃないよ

お前が見ているもの

それは蜃気楼のようなもの

つかみかけたと思ったら、次の瞬間に消えてしまう


それは薄氷のようなもの


踏み出したと思ったら、足元から崩れ、溺れる


その度、お前は嘆き、怒り、

信じていたのに

愛していたのに

などと言う


でも、そもそも、

まぼろしの愛を

あると信じていたのは

お前だけ

愛のない
そんな世界は絶望だ

とお前は言うだろうか


しかし、のちに

お前は気付くのだ

愛は、ずっと前から、そこにあったことに



お前が見ていなかった場所に

別の形で

愛は

あったのだ


気づかぬものは存在しない

そこにある愛を私は今も

探している



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